「小1で算数好きにさせたい」なら。おすすめの市販問題集と進め方




211497e9ffb96a0640680ad2c2bd3b19_s

算数って1度嫌いになると、好きに変えるのが難しい教科です。

なぜかと言うと、算数はどこかで躓いちゃうと、そのあとの単元もずっと分からないままになってしまうからです。
(例えば足し算が分からなければ、その後の算数単元は全て理解できません)

だから算数は躓かないのが何より大切なですが、じゃぁどうすれば躓かない?って言うと、算数好きにさせちゃうことじゃないかと思います。

 

大人も褒められたものって自分の好きなことに直結しますよね。それは子供も同じ。 だから算数を褒められる科目にすればいいのですが、

じゃぁどうやって算数を「子供にとっての褒められ科目」にするか。

 

算数は学年が上がっていくほど、褒められ科目にするのは難しい。だから小1から算数を褒められ科目にしちゃうんです。

 

その方法は簡単で、その子のレベルより少し難しい問題にチャレンジさせる

 

小1で難易度の高い問題に慣れさせれば、必ず「学校の算数が簡単」になりますし、学校のテストでは良い点数が取れます。

テストで良い点数が取れれば先生や親に褒められる。その「すごいね」って褒められる機会が多いほど、子供は自分は算数が得意なんだ(つまり好き)と思って一生懸命取り組みます。

 

これが小3くらいになると、難しい問題を解けるようになるまでの過程が長すぎて大変。だから小1で算数得意にさせるのって算数好きにさせるには効率が良いと思っています。

 




小学1年算数で大事なことは?

難易度高めの問題集を紹介する前に、小1の算数で大切なことをまとめておきます。

 

①躓かせない!

算数って次から次へハードルが出てきて、1つ越えられないハードルがあると、その後はずっと越えられない教科です。

例えば一桁の足し算で躓くと、繰り上がりの足し算は出来ないし、2年生の単元である足し算の筆算、掛け算だって足し算の概念が必要だから・・・算数はずっとできないまま。

だから小学校低学年の算数では特に躓かせないのと、分からない単元がないようにするのが大事なポイントです。

 

②数をイメージ化(分量で捉える)する訓練をする!

数を頭の中でイメージして、数を分量として捉えること。

数を頭でイメージ化できるようになると、後々繰り上がりの足し算や2年生で出てくる長さの計算(1センチ5ミリ足す7ミリのような最初の躓きポイント)は難なくこなせるようになります。

計算問題は、ぱっと数字をみてすぐ答えを出せるようになるのが理想。

これは繰り上がる計算だから、ここの数をこっちにうつして・・・なんてやっているのは数をまだイメージ化できていないとい証拠です。

つまり1年生では徹底した計算練習が大事です。

 

③「考える」訓練をさせる!

学校の算数で「考える」って非常に少ないと思います。学校の勉強に沿ったことだけをやらせていると、どうしても算数の思考力の伸びが少なくなってしまいます(学校では「考える」問題なんてあんまりやらないので)。


そしてどんなに算数の素質がある子も考える機会がないままだと、後々難易度の高い問題にぶち当たった時「考える」のが難ししくなってしまいます。
でもそれは算数が出来ないのではなくて、ただ単に「考える」機会が少なかったから。

だからこの時期から「考えさせる」機会を与えるのが重要。試行錯誤して問題を解く経験は、あとあとの算数に役立ってきます。

 

④教科書が問題ないなら、難易度をあげていく

1年生の算数なんて簡単で余裕で、難しい問題は存在しないと思ってるかもしれませんが、そんなことはなくて、1年生でも難易度の高い問題集はたくさんあります。そしてそれを1年生のうちから解いている子たちがいます。

それが例えば最レベだったり、トップクラス問題集だったり、はなまるリトルだったりするわけですが。私が初めてこれらの問題を見たときは「井の中の蛙だった」とショックを受けました。

小1からこんなに難しい問題をやってる子には後々簡単には追いつけないかもしれない・・・と焦った記憶があります。

 

そんな難しい問題を小学校1年生からやらせる必要がないと思う方もいるかもしれません。でもやって無駄にはなりません。

難しい問題を解くことで思考力がつき、また学校算数が簡単に思えるようになれば、算数好きになったも同然!

 

小1算数の問題集選び方 進み方

それでは小1で使うおススメ問題集ですが、ここでは難易度順に並べました。子供がどの程度の難易度問題集ができるか分からない場合は、この順番で進めてみてください。

①Z会グレードアップ問題集(文章題)

グレードアップ問題集小学1年算数 文章題グレードアップ問題集小学1年算数 計算・図形

教科書レベルの問題の中に、いくつかやや難しい問題(グッジョブマーク)が含まれている問題集。カラーで見やすい、余白も十分、問題量が多すぎない、やや難しい問題は良問!

さすがZ会!

グレードアップ問題集でやや難しい問題に慣れ、また苦手分野はないかのチェックをしましょう。苦手分野があれば1度教科書レベルのドリルなどに戻ってみるのがおススメです。

グレードアップ問題集は標準的な問題の中にいくつかやや難しい問題が含まれているタイプなので、全く出来なくて自信喪失する心配がないのもポイントです。

 

 

②はなまるリトル 算数

こちらは良問揃いの本当におすすめできる問題集。絵や図などを使った問題など、教科書レベルの問題集では見たことのない問題がたくさん出てきます。

楽しく!且つやりがいもありと言った感じ。この問題集を難なくこなせる子は算数得意かも…とそんな予感がする1冊。

Z会グレードアップ問題集よりもやや難易度は高めですが、標準問題もあり。絵も多いので遊び感覚で取り組めます。

 

 

③ハイクラスドリル120回

はなまるリトルより分量多め、少し難易度高めの良問揃いの1冊です。一通りやることで集中して取り組む力がつきます。

ただ全体的に文字が小さめなので、運筆苦手の男子なんかはストレスになるかもしれません。コツコツ型の子にぴったり!

 

 

④トップクラス問題集・最レベ問題集・スーパーエリート問題集など

「トップクラス問題集」「最レベ問題集」「スーパーエリート問題集」は最高難易度の問題集。

最レベさんすう問題集小学1年―段階別トップクラス問題集さんすう小学1年―中学入試をめざすスーパーエリート問題集 さんすう 小学1年[新装版] (中学受験を目指す)

個人的にはあまり捻りのないトップクラス問題集(解説が詳しい)か、余白や文字が大きめの最レベがおすすめです。

この3つの問題集は、どれも3段階のレベルに分かれています(ここでは「標準」「ハイレベル」「最高レベル」とします)

まずは標準問題を一通りやらせるのが良くて、なぜかというと、これらの問題集には学校で習わない単元が含まれているからです。

問題集によって若干差はありますが、(例えば最レベ小学1年生のの場合は)□のある式、和差算、集合です。こういった学校で習わない分野を突然解くのは無理なので、解きかたを教える必要はあり。

 

 

計算力と思考力アップも大事

 

①計算練習は必ずやる

算数の計算練習は、スポーツで言えば基礎体力。基礎体力がないとあとあとの伸び少ないのは当然です。

計算ドリルでも何でも(百ます計算もおすすめ)、子供にとってはつまらないけれど計算練習は必須です。小1から徹底した計算練習で数量感覚を身につけましょう。

 

 

②思考力系ドリル

最近は受験でも「思考錯誤とひらめき」が必要なパズル系問題が出題されることも多いとか。四谷大塚の全国統一小学生テストでもパズル系問題が出題されています。

良い思考力系問題は、子供の「考える」を伸ばします(サピックスから「きらめき算数脳」が出ていることからも分かると思います)。

 

いくつかおすすめを挙げると、

まずは「天才脳ドリル」の仮説思考と空間把握は、考える訓練になるドリル。1年生なら初級からでいいかと思います。

 

そして何と言っても大好きな神問題集SAPIXのきらめき算数脳!!

 

定番の思考力アップ問題集と言えば「算数ラボ」。

 

 

きらめき算数脳より手軽に楽しめる、きらめき思考力パズル。

 

 

最後に・・・学校の算数と難しい算数問題を図にしてみました。

sannsuu

 

どういうことかというと、学校と受験算数との間には厚い壁があって、学校で習うものと受験算数の内容が全く別物ということです。ですが小1の時点なら難しい問題に壁を越えて入っていくのは比較的簡単です。

でもそれが高学年になると、そのまま高学年の難しい問題の世界には入っていけない子が多い。(ある程度学年を下げて壁を越える必要な子が多いと思います)

だからこそ低学年のうちから難しい問題に挑戦しておくことは無駄にならないし、あとあと大きな差になるのではと思っています。

 

★その他おススメの難易度高め算数問題集の記事もどうぞ★



9 件のコメント

  • 小1の息子を持つはまねと申します。
    あっぷーさんのブログで宅習にかなりの希望をいただきました。
    わが家の息子も文字を書くのを面倒くさがり、作文も年少時代から進歩なしです。ですので、あっぷーさんのご次男さんの問題集や教材をそのままやらせてみようと考えております。
    その問題集の進め方について、ご質問させて下さい。
    ・Z会グレードアップ問題集 計算・図形と文章題の2冊
    ・百ます計算
    ・天才脳ドリル 仮説思考と空間把握の2冊
    ・ブンブンどりむ
    ・かん字教科書わーく
    こちらの7種類の問題集・教材を、例えば一日当たりで考えた場合、どの問題集をどれだけ学習させればよいか(頁数や問題の数など)や、例えばあっぷーさんのお宅では実際どんな感じで進めていらっしゃるのかモデルとして教えていただけないでしょうか?
    ちなみに息子は毎日机に向かいますが、15~20分で飽きています。まとめてやれないタイプのようです。

    今までは教科書に沿った教材であまり深く考えずに進めていたのですが、自分で計画して進めるとなると分からないことに気づきました。細かいことで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

    • はまねさま 
      コメントありがとうございます。息子さん文字を書くの面倒くさがる・・・うちの次男と同じですね(笑)

      うちの次男は集中力が続かないタイプで勉強は大嫌い。
      なので例えば「グレードアップ問題集」と「百ます計算」「漢字教科書ワーク」は大嫌いです。勉強っぽさがいやなんですよね。
      ですが天才脳ドリルやブンブンどりむは「勉強っぽくない」から好き。

      そのため我が家では「勉強っぽくない 天才脳ドリル」と「勉強っぽいグレードアップ問題集」という感じで組み合わせてやらせていました。
      「勉強っぽくない きらめき算数脳」と「勉強っぽい百ます計算」を2ヶ月かけて終わらせたあとは、「天才脳ドリル」と「グレードアップ」をまた2ヶ月かけて終わらせる・・・なんていう感じです。

      毎日勉強しているわけではないですが、やるとしたら問題集2種類で30分くらいを目標にして、やらせる量は毎日変えていました。
      簡単な問題でしたらどんどんやらせて、逆に思考力が必要な問題は「今日はこの1問だけ集中して取り組もうね」って感じです。

      家庭学習を続けていくうちに、子供が計算力が弱いのか?思考力が弱い?読解力が足りないのか?暗記する科目が苦手か?その辺がわかってくると思うので、どんどん苦手なところをクローズアップさせていくといいかもしれません。
      うちもはまねさまが挙げて下さった問題集とそれ以外も結構やっていますが、次男は計算や難しい算数問題は結構得意。ですが文章を書いたり漢字を暗記したりが苦手というのが分かってきました。

      そのため今はぶんぶんどりむと教科書ワーク漢字を中心にやらせています。そこに時間がある日はきらめき算数脳やトップクラスなど、考えさせる問題を1問のみとか少なめに加えています。

      はまねさんの息子さんは15分~20分で飽きてしまうということですが、集中力は続く方だと思います。ダラダラ1時間やるよりは、集中した15分の方が絶対伸びます。

      息子さんの勉強時間の目標を30分として、また1年生という学年を考えると・・・1日一教科として算数と国語を毎日交互にやっていくのでもいいかもしれません。
      ・算数は「百ます計算とグレードアップ」「天才脳ドリル」
      ・国語はぶんぶんどりむ 中心でたまに漢字
      などなど・・・

      抽象的な説明ですみません。息子さんの苦手分野をもう少し詳しく教えていただければ、もう少し具体的に問題集をおススメできると思います♪
      お互いがんばりましょう~!

  • あっぷーさま
    コメントの返信、ありがとうございます。
    今日気が付きまして、お礼が遅れて申し訳ありません。

    得意不得意を考えてみますと…
    確かに、百ますなんて半泣きでやってたりして、タイムどころではないのです。今だに指を使って計算してますし。クイズっぽい天才脳や図形は好きなようで、今日はないの?と聞いてきます。ブンどりはマンガもちょっとあって好きみたいです。文章題は苦手ですね。漢字熟語の書き取りは、もう死んでますね…
    問題集に特徴があるので、こうしてみると得手不得手が分かり易いです!

    一日ごとで教科を分けるというのも、分かりやすく取り組みしやすい…!
    勉強っぽい、っぽくないの組み合わせも、モチベーションを持続させるのにいい方法ですね。なるほどと思うことが多くて、質問してみてよかったです。
    ついついやらせっぱなしでしたが、苦手を細かく分析して底上げしていくことが大事で、やらせる問題の選択から量も、親の采配にかかっているんですね。実践してみます。

    また、いつか英語の方面でのあっぷーさん流の考え方、お勧めの問題集、勉強の仕方などの記事が掲載されるのを楽しみにしております。

  • こんにちは。

    過去にさかのぼって、あっぷーさんの記事と皆さんのコメントを色々拝見しました。
    すごく充実したコメント欄で、中学受験についてまるで無知だった私は大変勉強になりました。
    ありがとうございます^^

    中学受験は私も夫も未経験なので、もともと考えてはいませんでした。
    共働きというのもあって、中学受験に必要な精神的フォローがどこまでしてあげられるかな・・・
    難しいかな・・・と思っていたのですが、
    勉強もフォローしないといけないのかよ!
    塾に勉強丸投げできないのか!
    と、ますます中学受験は遠ざかりました(笑)

    でも、「中学受験のための勉強」というのは魅力的ですね!

    実は、長女が1年生にしてもう「算数つまんない」と言い出しまして>_<

    黒板に書かれた式をノートに写しては答えを書いていくのですが、
    「たし算だと思って油断してたら途中からひき算になってた。ノートに書くとき間違えてバツになった」と>_<

    そりゃあ、ちゃんと黒板見なくちゃねぇ、その練習も兼ねてるから・・・と思うのですが、
    あまりにも単純作業の繰り返しだと考えるのも苦痛になるというのもよく分かります。

    「きらめき算数脳は、よーく考えないといけないから、好き!おもしろい!」とも言っているので
    「考える」勉強をたくさんさせてあげたいなと思います。

    こちらを参考に、次の冬休みから春休みにかけてはZ会グレードアップ問題集をやってみようかなと思いました^^

    • さやさま コメントありがとうございます。
      わたしも中受を考えていなかったところからの現在の展開です(;”∀”)
      当初はさやさまと同じく、算数好きになって欲しいなと思ったところからの家庭学習でした。私自身学校算数がつまらなくて、結局算数の本質(「考える」ということ)に気付かずに小学校卒業してしまいました。
      そこに気付いたのが高校で時既に遅しだったわけですが・・・。
      とりあえず子どもたちには、算数は考えること。考えて解くのは楽しいことと思ってもらえればと思っています。

      長女さんの「きらめき算数脳おもしろい!」って本当に素敵!!!!
      それこそが算数だよ~って感じですよね。自宅塾を細々とやって思うのは、この「考える」のができない子が多いということです。
      考えることをしないから、応用問題はできない・・・。少し捻った問題には手を付けない・・・。
      小学校低学年の時に「考える」ことをさせるかで今後大きく変わってくるように思います。ぜひとも長女ちゃん、学校算数以外の問題集もやってみて全統テストなども受けてみてください。
      そして中受勉強世界に来てくださいね(笑)

      • こんにちは。

        中受勉強世界、新参者ですが、長女が笑顔で要られる範囲でユルめに頑張ります^^

        全統テスト、コマーシャルでやってるアレですよね。(というレベルの知識しかない)
        お家でお勉強頑張った結果の「発表会」くらいのつもりで取り組んでみようかなと思います。
        あくまでも比べる相手は「自分」とすれば、長女も気負わないかも・・・

        と言いつつ、数年後に本気で受験モードになっている可能性もありますので、
        引き続きこちらで色々勉強させていただきます^^

        長男くん、いよいよ、受験に向けて舵をきったという感じですね。
        スポ少おやすみということも、自分で決めたということが結果如何にかかわらず、財産になるのだと思います。

        決断するまで待ち、決断を受け入れたあっぷーさんは良いお母さんだと思いました^^
        この「待ち」と「結果の受け入れ」の姿勢を保つのが、親としての修行なんですよね>_<

        • さやさま コメントありがとうございます。
          全統テスト、なかなかおススメですよ~。そうそう、あまり気負わず。点数や偏差値だけではなく、中身(どんな問題で間違えていたか?またはどこができていたか?)をみてあげてください。ってこれは私自身の過ち(点数をみて思わず目の前真っ暗。思わずキーっとなってしまいました)からの話です(;”∀”)
          スポ少は私が続けさせたかった部分もあり、できればあと半年はと思っていました。でも本人が決めたなら仕方ないですよね・・・。
          次男がいるので今度はそちらを応援したいと思います。
          「待ち」「結果の受け入れ」、おっしゃる通り大事ですよね。でもまさに修行ですよね~笑 わたしもまだまだ修行が足りませんっ!

  • 入学を控えた娘がいます。すでに1年生の内容が終わり家庭学習の方向性をどうしようと考えて情報収集を再度している時にぶつかりました。
    先取り学習女子にぴったりそうな問題集が沢山紹介してあってとっても参考になりました。通信教材と学年無関係のオンライン講座+αに応用問題の問題集を探していました。
    いっぱい参考にさせて頂きたいと思います。

    • いちごさま コメントありがとうございます。
      ブログが参考になると書いてくださって嬉しいです♪ 私自身小2の冬までは子供の家庭学習ノータッチでした。今思えばあの時あれをやっておけばと思うことも多くて、いちごさまのようにお子様が小さい時から家庭学習をやられてる方がいるなんてと尊敬です。
      幸い今は家で近所の子に勉強を教えています。そのため低学年向けの問題集も色々紹介できるかなと思っています。これからもお時間ある時にたまにブログを覗いてくださると嬉しいです!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です