中学受験準備の定番問題集と言えば「最レベ」「トップクラス」「スーパーエリート」算数です。この3冊はどれもボリュームがありまた難易度も高め。そのためどれを選べばいいのか迷う方も多いはず。
そこで今回はこの3冊をポイント毎に比較したので、選ぶ際の参考にしてください。
目次
選択する際のポイント①解説
まず1つ目のポイントは解説の詳しさです。
家庭学習でこの3冊をやる場合は解説が重要。というのも、小1向けとは言えかなり難易度の高い問題もあり。解説なしで親が教えられる場合はいいですが、もし難しい場合は解説が詳しい方がいいと思います。
あまり詳しい解説なしでOKという方は最レベ。解説が詳しい方がいいならトップクラスかスーパーエリートがいいです。
最レベにも式は書かれていますが解説は詳しくありません。下の画像の通り、最レベの解説は薄め。
選択する際のポイント②・問題の量
次のポイントは問題の量です。
問題量ならばトップレベルが若干ですが多め。
ただし問題が多めは「字が小さい」ということでもあります。小さな文字を書ける子はいいですが、運筆力弱めな子ならば敢えて問題量は無視して、文字が大きめの最レベもお勧めです。
小学生低学年は、最レベくらいの文字の大きさの問題集が取り組みやすい子も多いと思います。
選択する際のポイント③・別冊付録
ここで別冊付録という項目を設けたのは、スーパーエリートの付録が素晴らしいからです。
スーパーエリートにはどんぐりキッズの絵かき算が付いているのですが、これが付録とは思えないくらい素晴らしい!
詳しくはスーパーエリート問題集の紹介ページにどんぐりキッズの絵かき算についても書いているの参照して欲しいのですが、中学受験算数に絶対必要な「図を描く力」や、文章題を頭でイメージする力も養われる素晴らしい付録です。
選択する際のポイント④・評判
次に「評判」というか、「定番」というポイント。
中学受験準備の定番と言えばやっぱり「最レベ」。
最レベは入塾テスト対策に使われてきた問題集なので、評判で選ぶとしたらやっぱり「最レベ」。内容は3冊全て素晴らしいですが、最レベは昔から広く使われているので安心して購入できる1冊です。
選択する際のポイント⑤・文字の大きさ
まだまだ小学校低学年。運筆力が低い子は、書き込む空欄が狭いとストレスですし、まだ小さい文字が書けない子供もいます。
特に算数では、書くより「解く」を重視して欲しいので、小さい余白にイライラするのは本末転倒。小さい文字を書ける子は3冊どれでもいいですが、運筆力が弱いならば余白も広く文字も大きい最レベがおススメです。
難易度を2年生の「足し算」から考える
次に難易度から3冊を比較検討してみたいと思います。ここでは2年生の「足し算」を例に比較、
<標準問題>
筆算・暗算の計算問題。文章題は「合わせて何個?」程度の問題で、3冊の難易度に大きな差はない印象。
<難易度高めの問題>
3冊とも難易度に差はないですが、最レベには「今日○ページ、明日は○ページするとして、あさっては何ページ目からになるか?」という(最レベらしい捻った)問題があります。
あさっては何ページ目からか?など問題にひとひねり加えてあるのが最レベの特徴。最レベには問題をきちんと読まないとケアレスミスに繋がるものがところどころにあり。
また、スーパーエリートはここで難しい虫食い問題が出てきます(他は難しい虫食い算は最高レベル問題ででてきます)文章題も長いので、足し算単元ではスーパーエリートが最も難しい印象。
最レベは、これもまた最レベらしく捻りのないやや難しい良問が多いと感じました。
<難易度が高い問題>
「最レベ」「トップレベル」共に難しい虫食い算ありますが、「スーパーエリート」の虫食い算が最も桁数が多いです。
文章題はどれも、例えば「1組の男の子は1組の女の子より○人多い、2組の男の子は1組の男の子より○人多くて○人…3組はどうでこうで、さて全員合わせて何人?」というような、線分図を書いて考えたい問題が中心です。
文章はスーパーエリートが一番長いだけにこちらもスーパーエリートが一番難易度が高いという印象です。ただどれも「文章を正確に子なら理解できる」ならば問題なく解けそうな良問揃いい。
<学校で出てこない特殊算(植木算など)の難易度>
こちらはスーパーエリートは中学入試過去問も使っており、難しいです。特殊算に関しても難易度はスーパーエリート→トップクラス→最レベの順かなと思います。
以上、算数の単元で難易度を比較しました。
問題集によってクセはありますが、正直この3つの問題集に大きな難易度の差があるとは思いません。強いて言うならスーパーエリートが一番難易度は高い印象。
私のおススメ第1位
理由:問題量・問題難易度・解答の解説など全てにおいてバランスが取れている
なんですが・・・我が家では長男はトップクラス、次男は最レベをチョイスしました。というのも、次男の運筆力が低く、小さい字を書けなかったからです。
トップクラスではまるで無理で最レベの余白でなんとかというレベルでした。結局はどこを重視するかですが、この3冊は内容的には間違いないので最終的にはどれを選んでも失敗はないと思います。
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