『徹底反復 熟語プリント』漢字の要である熟語を低学年から!




 

こちらは陰山メソッドの漢字熟語に特化したドリル。

熟語プリント 1年 (教育技術MOOK 陰山メソッド)熟語プリント 2年 (教育技術MOOK 陰山メソッド)熟語プリント 3年 (教育技術MOOK 陰山メソッド)

 

私は陰山の「漢字熟語」ドリルが結構好きなのですが、このドリルは本屋さんでもあまり見かけません。私はアマゾンで購入しましたがアマゾンでも1年生のものはマーケットプレイスからの購入でした。売れてないのかしら?と思って購入後最後のページを見てみると…両方とも初版!(ちなみに2009年発行)

 

確かに陰山メソッドの漢字ドリルというとこちらがメジャーなので、そのせいでしょうか?

陰山メソッド「徹底反復 漢字プリント」小学校1~6年 (コミュニケーションMOOK)

ちなみにこの漢字プリントは陰山ドリルの要である「音読プリント」「漢字プリント」「熟語プリント」の内容が収録されています。

この漢字プリントには漢字熟語が(練習スペースなどはありません)がきちんと書かれています。そのため漢字熟語を各学年分買うよりも、漢字プリントを購入してそこで漢字熟語を覚えていくほうが費用的にはお得です。

漢字熟語というのは漢字習得の「肝」でもあるので、我が家でも漢字熟語には力を入れています。まず陰山漢字プリントの漢字熟語の読み書きができるかをチェック。もしできないものがあれば漢字熟語プリントで練習という具合。

また私自身この学年ではこの程度の漢字熟語を覚えておけばいいんだな~という参考にもしています。

ちなみに掲載されている漢字熟語は学校では絶対に習わないような難しいものも多いので、これを全部覚えればかなりの実力になるだろうなとは思います。

 

徹底反復 熟語プリントの特徴「前倒し学習」

陰山メソッド漢字学習の特徴の1つに「前倒し学習」というのがあります。この「漢字の前倒し学習」とは、一学年の初めに、その1年間で学ぶ漢字を一気に学習してしまうというもの。

そうすることで、その後の一年の漢字学習を反復学習での定着にあてられるというわけ。つまり先取り学習です。

それでこの熟語プリントもまずは全音読文が掲載されています。(陰山メソッドの全音読文というのは、当該学年で習う漢字が全て入った文章のことです。)

この熟語プリントではまず全音読文で漢字の読みを覚えてから熟語練習に入るイメージでしょうか。

確かに漢字の先取り学習は効果的だと思います。なぜなら一年分の漢字を最初に覚えてしまえば、そのあとは学校の漢字学習も復習。その上1年分の漢字を覚えていると、使える問題集の種類がグンと増えます。

思いますよ、えぇ確かにそう思いますよ。

けどね、漢字が苦手な子は「一学年の初めに、その1年間で学ぶ漢字を一気に学習」とか全然無理ですからーーーー!!!

 

漢字の苦手なうちの次男。彼が漢字一文字を覚えるのにどれくらいの労力を費やさなければいけないか・・・

 

まず学校で漢字習います→帰宅後はすっかり忘れて書けません

家で忘れた漢字を書かせます→書き順めちゃくちゃ、そのうえ正しく書けていない→まず書き順からつきっきりで見てあげての練習

翌日に書けるか確認→普通にまた書けない。

 

という背筋の凍るような恐ろしい無限ループ。

こんな子が「一学年の初めに、その1年間で学ぶ漢字を一気に学習」とか全然無理!!全く無理!!

 

ただ長男の方は漢字が得意なタイプで、習っていない漢字でも1度書けばたいて覚えます。音読みや訓読み、形声文字の仕組みなんかも感覚で理解しているみたいなので読みもあまり間違えません。

大多数の子はこのように漢字学習にあまり苦労しないタイプだと思いますが、そういう子にとってはこの陰山メソッドの前倒し学習はすごく良さそう。

陰山メソッドの漢字はいくつか種類があるので、お子さんに合ったドリルを選んであげるというのがまず重要そうです。

 

漢字を熟語で覚える

もう1つ陰山メソッドの漢字学習の特徴に「漢字を熟語で覚える」というものがあります。

漢字が苦手な子は総じて「漢字の熟語も苦手」です。というか、習ったことのある熟語しか読めない場合が多いです。(例えば「風」は「かぜ」と読めても「風上」になると読めない)

こういう場合はもはや徹底的に熟語で練習させて「感じ」で漢字の読み方を掴んでいくしかないので、漢字熟語の練習を徹底的にするのはかなり良いのではと思います。

 

まとめ

まずは値段が安いです!500円!安いのは薄いペラペラした紙を使っているからでしょうか?

でもその分ボリュームがあって、何ページかというと…ってこのドリルページ番号振られてないんですけど?(笑)アマゾンの登録情報にも書かれていない…えぇこうなったら私が数えますとも!!

はい!2年生のもので紙だと57枚あったので100ページ以上はあるということです。500円で100ページ以上は安いです。

 

 

ここで気が付かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、ページ番号が振られていないということは…そうです、このドリルには目次がありません。「あの漢字はどこにあるのかな?」と思っても1ページずつ探すしかありません。漢字が出てくる順番が分からない…。

前倒し学習を謳っているドリルなので当然といったところかもしれませんが、我が家のように教科書準拠じゃないと漢字学習が不可能な子のために目次は欲しかったです。(目次で学校で習った漢字を探してそこをやらせたい。)

中は漢字1字につき「音読み・訓読み・画数・書き順・部首」がシンプルに書かれていて、そのあとはマスの中に熟語を練習していくという流れ。

例えば「形」という漢字なら「形・形見・円形・図形・人形」という熟語を各2回ずつ練習するマス目があります。

言ってみればただマス目の中に漢字熟語を書くだけのドリルです。問題もありません。あ、もちろんこのドリルの中身は白黒ですよ!イラストの類は一切ありません。

私はこのドリルかなり好きです。

紙がペラペラだから開きやすい、書きやすい。ボリュームが多いのでたくさん漢字練習ができます。余計なことが書いていないシンプルさもいいですし、結構難しい熟語も掲載されているのもポイント高し。ただ目次は欲しかったかなぁ~

 

そしてこのプリント、恐らく漢字が得意な子にとっては「何これ?」状態。漢字があまり得意ではない子におすすめです。漢字が得意な子は練習スペースがない「漢字プリント」の方をうまく使った方が良さそうです。