今まで計算ドリルのレビューをあまりせずきていましたが、自宅塾を始めてチェックしまくっているのが「計算ドリル」です。
以前も書きました(”ようやく見付けた理想の計算ドリル。習熟プリント計算は販売中止してるの?”)が、計算ドリル1つとっても個性は様々。ぴったりの計算ドリルと出会えるかは、それこそ運命!?なのかもと思うほど。
そもそも子どもに合った「計算ドリル」を探すのが大切です。
- 計算練習が少ない場合は、100マス計算などとにかく簡単な計算を多くこなせる計算ドリル
- 男子にありがちな「字が汚いうえに、位取りの位置がいい加減」なら、掛線が入ったドリル
- その子の運筆も見てあげたくて、運筆能力が低ければサイズ大きめのドリル
- まずは毎日計算練習をっていう場合は、1日にやる量が決まっているドリルがいいな~。
- 単純な計算は問題ない場合は、四則演算すべて入っているなど単元が混ざっている計算ドリル
等々・・・。計算ドリルも奥が深いです。
今回紹介するのは、四則演算おのおのは問題ない場合、次ステップで使えそうな桐杏学園の「計算練習800題」です。
(先日コメントを下さった方が使っておられて、そのコメントがなるほどという内容。そのため急きょレビューです。ありがとうございます)
目次
桐杏学園の「計算練習800題」
出版されているのは小4・小5・小6の3冊です。
通常の問題集や計算ドリルよりも小さいサイズなのが特徴です。
小さめサイズですが、たまにある「開きにくさ」はなくてきっちり折り目をつけて・・・ちょっとしたおもり的なものを乗せれば「独立して開いて」くれます。
「計算練習800」は、他の計算ドリルとは一線を画す特徴がたくさんあります。
(中身見本はこちらで閲覧することができます)
1.直接書き込み式ではない
「計算練習800題」一番の大きな特徴は、直接書き込む式ではないこと。
そのため専用ノート等を作る必要がありますが、それゆえ何度も繰り返しできるというメリットもあります。
ページ毎に1問ずつ3回分の正答を書き込む欄があり。きちんと記録していけば前回どこを間違えたかなとノートを見直す必要もありませんし、間違いの傾向を探ることもできます。
1回目より2回目、3回目と「かかった時間」を短縮していければ、自信にもつながります。
2.正答率が書かれている
「計算練習800題」にはすべての計算問題に正答率が書かれています。(追記:正答率が書かれているのは6年生のみ)
正答率を頼りに難易度を計るもよし、または「みんながあまりできていない問題なのにできていてすごいね~」と子どもを褒める材料にするもよし。
3.進め方を細かく書いてくれている
例えば計算練習800題小6では、全体が4つの部分に分かれています。
- 1~35回が基礎編(ステップ1)
- 36~65回が実力養成編Ⅰ(ステップ2)
- 66~90回が実力養成編Ⅱ(ステップ3)
- 91~100回が完成編(ステップ4)
例えばステップ1の最後ページには、正答数を書く欄があり。そして「正解が250問以上の人はステップ2へ」など進むか戻るかの指示が書かれています。
これに従って進めていけば、確実に計算力が付くつくりです。
追記:小5の情報いただきました!(ありがとうございます!)
5年版の場合、35回までが基礎編で、36回以降からが応用編で総合問題になっています。応用編は6年版のように区分けされてはいませんが、難易度は全体的に易→難に並んでいます。基礎編から分数同士の割り算かけ算が出てきますが、これは学校では6年で学習する単元です。
ですから、先取り学習をしていない子は一学年落として使用してもいいと思います。
また、5年版では目標タイムが毎回違ってその目標タイム設定が絶妙だとの情報もいただきました。
4.単元毎の計算問題ではなく、単元バラバラの計算問題がある
手元にある小6の計算問題は、わり算ならわり算だけという作りではなく、色々な計算が混ざった問題になっています。
(ネットで調べた情報だと、小4・小5は前半は決まった単元の問題で、後半は単元バラバラの計算問題とのこと。ただ実際確認したわけではありません、すみません)
この単元バラバラの計算ドリルって実はあまりありません。学校の計算問題などはクリアしている場合、単元バラバラの計算に進みたいもの。そのため「学校算数以上」の計算ドリルというい位置づけでいいのかなと感じます。
5.その他の特徴。難易度など
1~4までで「計算練習800題」の他ドリルとは一線を画す特徴はわかっていただけたと思いますが、その他の特徴もまとめて書いておきます。
解答に関しては、答えが書いてあるのみ。計算過程も書いて欲しい場合はこのドリルは向かないかも。
また価格は650円(税別)とお得感あり。
気になる難易度ですが、小6のもので言えばステップ1からなかなか考えさせる良問揃い。
例えば「340×0.86=340×86÷□」
いやいや、いいですよね~。イコールで結ばれているということは・・・ってまず考えなければいけないのと、0.86と86からなんか工夫できそうな予感も満載です。
ただやはり学校算数しかやったことのない子だとパッと見「うっ」ってなりそう。
そのため小6でも、小学校算数の総復習という意味も含めて小4のものから取り組むのも1つの選択肢かもしれません。
中学受験向けの計算問題としては易しめなので、やはり小学校算数以上中学受験以下という位置づけがしっくりきます。とは言え基本的な計算力が付く良問揃いのドリルであることは間違いないので、中学受験云々は置いておいて、算数力をアップさせたい場合はおススメです。
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