算数の基礎体力は低学年のうちにご家庭でと考えているおうちも多いと思います。毎日ドリルをコツコツやっている子もいると思いますが、その時困るのが「どのドリルがいいの?」ということ。
- 私が実際に使って(または内容を確認)良いと思ったもの。
- 基礎的内容で、算数力アップに役立つもの。(思考力ではなく算数の基礎を重視)
- 毎日少しずつ取り組むのに最適なもの
この3つの条件を満たすドリルをピックアップしてまとめました。
例えば通常のドリルを1日1ページで進めていくと1~2カ月で終わります。1年生の夏くらいから始めるとすると2年生の終わりくらいまでで10冊程度は取り組める計算。分量が少ないものはもう少し短時間でできるとして今回は15冊をセレクトしました。
計算練習の合間に「時計」練習を入れるなど緩急も考えて、長く飽きずに毎日取り組むのも目的にして順番を決めました。
目次
1・2年生で取り組みたい算数の基礎を身に付けるドリル
まずは全ての基礎となる計算練習からスタートです。
①「徹底反復プレ100マス計算」
算数の基礎となるのは計算力と思考力!どちらも欠かせないものですが、計算力は低学年での訓練が効果的(かつ必要)です。
低学年で身に付けた計算力が数字をイメージする力に繋がり、数量感覚となりあとあと活きてくるのは間違いありません。(特に繰り上がり・繰り下がりのは、小2の「長さとかさ」に繋がりますが、「長さとかさ」は小学生が最初に躓く危険のある単元です。ここであれと感じた時は要注意。その時は実際に定規を使ってみるのと同時に小1でやる繰り上がり・繰り下がりの練習をするといいかと思います。)
そのためまずは一気に100マス計算のたし算ひき算は踏ん張りどころと思い仕上げてしまいます!
②たしざん・おけいこ①集
こちら、二桁(30まで)の計算導入にぴったりの1冊。
「1+1」「2+1」「3+1」「4+1」・・・と必ず1を足していきます。それが「29+1」まで続くので、難なく二桁の計算ができるという仕組みです。大きな数の計算移行がうまくいかない子もいますが、これなら苦労せずに二桁の計算に慣れるのが可能です。
③徹底反復『陰山100マス計算』
こちらはかけ算割り算もあるので、ひとまずたし算ひき算だけをやっていきます。1日1ページだと大変なので、1日半ページ(100マス計算1つ)やっていくのもおススメです。
④徹底反復『陰山100マス計算②』
こちらもまずはたし算ひき算だけをやり、掛け算以降は保留でOK。②は二桁一桁の計算になり難易度アップ!最初は1ページの4分の1でも(50問)十分なので、毎日コツコツを目標とするのがおススメです。
⑤公文『ひっ算ドリル(小2)』
ここまでで5か月程度はかかると思うので、1年生夏からスタートしたとすると年が明け3月にはひとまずひっ算の先取りを入れました。①~③をコツコツ取り組んでいると、普通のドリルが「簡単すぎる」と感じるはず。またひっ算もやり方さえ覚えてしまえば全く問題なくできます。
ちなみにドリルは各社からでており、下記事に比較記事書いていますのでよろしければ参考にどうぞ。
>>>小2のひっ算練習に使いたいドリル!主要5冊を購入して比較。パターン別おススメも
⑥こぐま会「ひとりでどっくん・時間と時こく」(2年生3)
時間は別個に練習しておきたい部分ですが、やはり時間も繰り上がりの概念が関わってきます。(例えば8時50分の30分後など、ぴったりの時間をまたぐもの)時間が不得意な場合は小1のものでもいいですが、百マス計算2をこなせる子なら小2のもので問題ないかと思います。
⑦できるがふえるドリル「小学2年 たし算・ひき算」等
1年生の夏からスタートした場合、この辺りで2年生がスタートです!ここで再度ひっ算練習をしておき、ひっ算のやり方を確認しておくのがおススメです。ドリルは計算練習ができるものならば何でもOK
⑧こぐま会「ひとりでとっくん・長さとかさ」(2年生)
こぐま会の「量とかさ」を使って、躓きやすい単元を一気に確認していきます。こちらがスムーズにいかなければ、②の百マス計算をもう一度やってみるのと実際の定規などを見ながら繰り上がりの概念をイメージできるようにしていくのがおススメです。
⑨こぐま会「ひとりでとっくん・大きな数7」
もう1つしっかりマスターしておきたいのが「大きな数」です。大きな数に特化したドリルがあまりないのですが「こぐま会」のひとりでとっくんシリーズにはあり!小2大きな数に関しては3冊あるので子どもの進度に合わせて選ぶ(もしくは全てやる)のがおススメです。
⑩サイパー四角わけパズル
この辺りでかけ算の概念を理解する助けとなる「サイパー四角わけパズル」。マスを分けた後は、かけ算式を書くようにしてかけ算の概念をイメージできるよう練習していきます。九九の暗記はご家庭でもいいのかもしれませんが、暗記は学校にお任せで概念理解は家庭でというのもおススメです。
(例えば25マスは5×5ですが、5×5が横5マス縦5マスというイメージで、中側にはマスがないという概念を持ってしまっている子もいます)
⑪徹底反復「くりあがりくりさがりプリント」
最初の方はかなり簡単に感じる計算ですが、最後には8桁の計算などもあり。表紙に書いてある通り1日1分…では難しいページもありますが、数分で終わるので毎日やるのもさほど苦にならないドリルです。
⑫サイパー線分図
2年生ももう夏前といったところで、必ずやっておきたいサイパーの線分図を入れました。これを1冊やることで驚くくらい立体図形問題が得意になる(学年関係なく、高学年でも効果的な場合が多いです)魔法のドリルです。子どもも遊び感覚で取り組めるのがいいですし、集中力を養う訓練にも最適です。
⑬東大脳さんすうドリル
大層な名前のこのドリル。思考力系のパズル系問題集ではなく、楽しみながら計算に取り組める1冊です。迷路やパズルと算数の計算が1つにまとまったようなイメージです。
>>>東大脳さんすうドリルは計算嫌いな子にも効く!(東大脳さんすうドリルレビュー2)
2年生の秋からは学校で九九がスタートするので、それと同時に陰山100マス計算①②のかけ算に戻り練習です!ここまでやれば小学校算数で苦労することは全くないと思いますが、各単元で苦手があれば個別ドリルを取り入れていくことをおススメします。
②③百マス計算1と2
⑭こぐま会「ひとりでとっくん・わり算」(小3)
2年生の仕上げは割り算の概念をマスターすること!使うのは「こぐま会」のひとりでとっくんシリーズで、うまく3年生に繋げていきます。
単元別でおススメは、くり上がり・くり下がりでおススメなのは「こぐま会」など。
逆にかけ算をよりやりたい場合はサイパーは二桁×一桁の四角わけパズルがあります。
また点描写なら、サイパーと同じところからでているこちらも。サイパーが見ながら書くのに対して天才ドリルは覚えて書く(見ないで書く)などゲーム要素もあり面白いです。
以上1・2年生で算数基礎力を身に付けるおススメのドリル13選。またおススメを見付けたら追記していきます!
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