この問題集を初めてみたときの衝撃は忘れられません。「え、これが算数の問題集??」って思いました。
サピックスの「きらめき算数脳」です。
ゲームを利用した問題、図形問題など、パズル感覚で楽しく解ける、SAPIXオリジナル思考力問題を収録。読解力・論理的思考力・問題解決力を養成。豊富なカラーイラストや親しみのもてるキャラクターが各ページに登場するなど、楽しく取り組める工夫が満載。
中身はオールカラーで、ぱっと目に入ってくるのは「絵や図のみ」。えー、問題集じゃないじゃん、絵本じゃんってくらい。
サンタさんやらランドセルやら迷路やらで子供が親しみやすいようなイラストが多くて、何これ?算数問題集だよね?ってオロオロ状態。
パズル系ドリルとはまた違う内容で、一言で言えば「中学受験算数の特殊算を、解法を知らずに自力で解く!!!」という真の算数力が問われる(力をつける)問題集です。
きらめき算数脳の内容は?
現在小学生向きで出版されているのは以下の計5冊です。
- 入学準備~小学1年生
- 小学1年・2年生
- 小学2年・3年生
- 小学3年・4年生
- 小学4年・5年生
どの問題も「よく考えること」「どうすれば解けるか試行錯誤して考えること」「ひらめくこと」ができないと解けないので、この問題集に取り組むだけで自ずと思考力が身に付く構成になっています。
ちなみに色鉛筆を使う問題が多いので、色鉛筆は必須!
きらめき算数脳の難易度は?
中身は難易度によって、★「星1つ」 ★★「星2つ」 ★★★「星3つ」に分かれています。
中身の問題が一般的な算数問題集とは全く違うのため一概に難易度は・・・と言えません。そのため我が家の子供たちを例に他の問題集と難易度を比べてみたいと思います。
今現在取り組んでいる1・2年生及び3・4年生での比較です。
「きらめき算数脳」小学1・2年生
小学2年の次男が「星1つ」「星2つ」は難なく解け、「星3つ」の右ページはやや苦戦するレベル。
次男はトップクラス問題集の算数ですと、2年生の最高難度問題をやや苦戦するものの解けるレベル。
よって、「星1つ」「星2つ」はトップクラス問題集で言えばハイクラス問題くらい、「星3つ」で最高レベル問題くらいの難易度かなという印象です。(かなり強引な例えです)
天才脳ドリル仮説思考でいうと初級~中級の最初の方くらいと同じ難易度だと思います。
「きらめき算数脳」小学3・4年生
現在小3の長男がやっていますが、こちら結構難しいです。
長男は並行してトップクラス問題集算数の3年をやらせていますが、トップクラス問題集の標準とハイクラス問題はほぼ全問正解できますが、最高難易度を解くのにはかなり時間を要しています。
そしてきらめき算数脳の「星2つ」の問題では結構考える時間が長く、「星3つ」問題はかなり時間がかかります。
私も一緒に解いていますが、我が家の場合は「3年生の夏前に使うのは難しいかな」と思いました。
例えば「遠足のおかし」という問題があるのですが、1人分のおかし代は決まっていますがその値段は提示されていません。
それでポテチであればちょうど4袋買えて、ビスケットだけならばちょうど3個買える。
またガム3この金額とポテチ1袋の値段は一緒などの条件提示がなされます。
そしてその後に子供のセリフ「ぼくはビスケットとガム2種類のおかしを買ったよ。さてビスケットが2個ならガムはいくつ?」などという問題に続いていきます。
(中学受験算数レベルの難易度ですよね)
ここで注目して欲しいのが、ビスケットとガムを直接比較している文章がないということです。
結局は買えるお菓子の組み合わせを表にしたり、仮定の値段を付けて考えたりする必要が出てくるわけですが…。分数が分かればテープ図でもいいかもですが、最終的には仮定の値段を付けたり、お菓子の組み合わせの種類を考えていけないと厳しいかも。
とこれが「星2つ」問題です。
まとめ
中学受験算数は一応「解き方」がありますが、きらめき算数脳は中学受験の特殊算も解法を習わずに解いてしまおう!という真の算数力を試す問題集。力試しにもお勧めですし、子供が算数得意かをてっとり早く知りたいならきらめき算数脳をやらせてみるといいかもしれません。
これをできる子は算数能力が高いので、ぜひともどんどん伸ばしていってほしいです。
ただし、子供に教えるのは非常に難しい問題集。そこは注意です。
最近のコメント