育児が落ち着くと次は介護だよって諸先輩方から言われて「そんなものかぁ」とぼんやりしていましたが、諸先輩方からの教えって本当にその通りで我が家に介護問題が降りかかったのもある日突然まさに青天の霹靂でした。
ある日実家の母(車で10分程のところに住んでいる)から電話があり、「ずっと言えなかったんだけど・・・実はお父さんがすごく高い健康食品を買っていて今までは払ってきたんだけど、すごい額になってるけどどうしよう?」と言うのですぐ実家に向かうと
母が「これ・・・」と言って出してきたのが束になったクレカの請求書で、直近数か月で数百万円という額でした。どこからどう見ても完全な詐欺で、こういう場合はクレジットカードの支払いをしなくていいんだよと言うと「そんなこと知らないから払っちゃった」と。「心配かけたくなくて黙ってた。お父さんにも怒られるし」とも。
でたよでたよでたよでたよ。母は心配かけまいと言ってトラブルを隠すことが多いので常日ごろから「報連相な???」と言っていたのに!!!こうなったらでっかく「報連相」って書いた紙でも家中に貼っておこうか!!??
これが我が家の介護問題の始まりで、その頃から父が自転車でフラッと家を出て迷子になって戻れなくなったり、警察に離れた市で保護されたりと
いかにも認知症じゃないかーい!!という症状
そのため急いで父の車を廃車にして(激おこでしたが強制執行)、免許証取や保険証を取り上げて、クレジットカードなどもお預かり…できることはしましたが、父が金融機関などからお金を借りてまた何か買っちゃうことも考えられるなと恐ろしく母も疲労困憊していたため、最終的には裁判所手続きを経て私が父の後見人になりました。その際、まぁ書いたほかにも父がやらかしまくっていたため実家の名義を母に移したりもしました。
父は元高校教師で典型的な頑固者なので、まぁ何か一つやるにも地獄のバトル!!「お前のようなひどい娘は初めてみた!!」「こっちもこんな頑固くそじじいは初めてだわ」「スマホの使用制限を解除しろ」(スマホで買い物できちゃうので見守り機能を入れた)「いやお父さん、私が小さい時ゲームやテレビも禁止だったでしょ?頭が悪くなるからって。私はお父さんのためを思ってスマホの使用を制限してるんだよ?頭が悪くならないように。私って本当に親思いな娘だね・・・」「本当に最悪な娘だな!!」「ふふふ」
父のやらかしは一晩かかっても書ききれないほどありますが、結局父が認知症でやらかしていたのが2年くらい?母と父の仲も最悪で最終的には離婚騒動になるわで、2年くらいの間に3回ほど父に入院していただいたりもしました。父が行方不明になった時は子供たちも一緒に探したりしたのも今では楽しい?思い出で。思えば父とは色々あったなぁクスン(あの・・・まだご存命ですよ・・・)
2年の最後は母のメンタルもまずそうだったので、結局父が入院している最中に介護認定諸々環境を整えてからからそのまま自宅に帰ることなく有料老人ホームへ入居にしていただくことに。
父が認知症と思しき症状がひどくなってから有料老人ホームに入居するまでまぁ色々あって介護の手間も時間もかかりましたがでもそれはいいんです。一番困ったことは、心配かけまいと思って母が諸々私に隠すことです。何かあってもすぐ言ってくれれば解決できるものを「心配かけたくないし、もうこれ以上迷惑かけられない」「今回はあっぷーに言うほどのことじゃないと思って」とか言って、問題が大きくなってどうしようもなくなってきてからカミングアウトしてくるのがね・・・
「報連相な!!!!????」「いやだから報連相とあれほど」「報告連絡相談ですよ!!??」「ほうれんそう!!!」「スマホの待ち受けほうれんそうによか?」(しつこい)
母の気持ちも分かるので責められず怒るとへそ曲げちゃう少女のような方なので、常に優しく優しく・・・。いやこちとら旦那の病気もあり大忙し!せめてほうれんそうだけお願いしますよ?って怒りたい日もあったけど、一度たりとも母を責めずにきた自分!プロフィール欄(どこ)の長所に「優しい♪」も加えようかな。
現在父は介護付き有料老人ホームに入っているので以前より状況はずっとよくなりました。父、自宅に帰りたいと反乱起こすかなと思いきや、自宅で母にガミガミ責められる生活に疲れていたようで今の生活が快適なよう。ただ入居しいても定期的に問題を起こすのが父なので相変わらずちょこちょこ対処はしていますが以前のような大変さはありません。そして以前よりも父もずっと落ち着いて暮らしています。
でもね~でもね~父ってずっと静かにはしてられないので今は嵐の前の静けさで絶対に何かやらかすだろうなという覚悟はしています。
ここ数年の介護はとてもじゃないけどここに書けないようなグロッキーなことも沢山ありましたが、私も弟も旦那も子供もまず「面白いな~」って捉える性格なので、「聞いてよじぃじがさ~」って話してみんなで「ないだろそれはーぎゃはは、じぃじ最高やん」って笑って楽しい介護生活・・・???
以前ケアマネさんに「あっぷーさんち、笑って楽しそうですけどかなりハードですよ?」って怪訝な顔されたので、「あの両親かなりの毒親だったんでね、こうやって笑いながら小さい時の復讐をしてるんですよふふふ」(怖い)って。・・・壮大な復讐物語??
ちなみに私には弟が2人いますが、弟が介護を主導するより私が主導権握ったほうが話が早いので・・・。弟は私の方針に文句言わないし「ねーちゃんありがとう、金はだすよ」というタイプなのでやりやすいです。親の介護に直面して「姉弟仲よくてよかった」と思うことしきり。
そういえば先日は両親と私に目ん玉飛び出るくらいの高級鰻を!!弟がご馳走してくれました。こんな高級鰻は一生で最初で最後だろうなと思ったら弟が「また行こうね」って言ってくれたので「次はいつ行く?」(たかるな)っていつ言おうかなってタイミングをうかがっています。結論としては介護のお陰で家族集まる機会も増えたのはよかったのではないでしょうか。はい。終わり~!!
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