勉強で褒美を与えるのは良くないというけど本当にそう?私の考え。




 

「テストで100点取ったらご褒美とかゲームソフトを買ってあげる」っていうようなことは一般家庭ではよくある話ではないでしょうか?

でも一般的に「○○したらご褒美をあげる」っていうのは良くないことと言われています。

その理由は ご褒美がないと子供がやる気を出せなくなるから というのがよく聞くところ。

確かにそれを聞くと「そうかも」って思いますが果たして本当にそうなのでしょうか?

 




大人だって何か目標がなければ努力はしない

今ここでご褒美をあげることについてが良い悪いということを論じるつもりはありませんが、ちょっと考えてみて欲しいのは、私達大人も通常は何か目的があってこそ努力をするということです。

それが高校受験だったり大学受験のための勉強だったり、将来の夢のためだったり、欲しいものがあるから頑張って働くなどなど形は様々でしょう。
ここでは勉強に例えますが、私達がもし何の目標もなかったら・・・何の目標もないのに頑張って勉強をしますか?勉強自体が好きというならするでしょうが、もしそうでなければ多分頑張って勉強をすることはありませんよね。

 

実は子供だって同じなんじゃないでしょうか?

小学校低学年は「何となく勉強って面倒臭いなー、つまらない」となる子も多い時期。そんな時に親が「頑張って勉強をしなさい」と言って子供が自主的に頑張って勉強をするとは思えません。

親が「勉強は将来のため」だなんて言っても、子供には遠いことすぎてモチベーションとはなり得ないでしょう。

確かにご褒美がなくても「テストでいい点数を取って褒められたい」という、物に依存しない目標を設定できる子供もいると思いますが、少数。

だから小学生低学年までは親が子供の勉強することの目標地点を設定してあげるのも時には必要なんじゃないかと思うのです。そして時にその目標地点が「ご褒美」であったりするだけのこと。

 

ご褒美を設定することで、目標達成のために何をすべきかを考えさせ実行させる

ですがご褒美も使いようで、ただ子供がテストで100点を取ったからって何でもホイホイ買い与えても「ご褒美」の効果はどんどん薄れていくでしょう。

ご褒美を与える時に大切なのは、子供と一緒にとことん話し、目標達成のために何をすべきか考えさせることではないかと思います。

  • なぜそのご褒美が欲しいのかを子供に話させ、親も納得した上でご褒美を決める
  • 何を達成したらそのご褒美をもらえることにするか。なるべく具体的な目標を決める
  • その目標を達成すべきために、何をするべきか。親がアドバイスをしてあげつつ考えさせ具体的な行動を挙げていく。

 

我が家のことですが、以前子供が3DS(ゲーム本体)を欲しがりました。私は元々ゲーム機を購入するつもりはなかったのですが、子供が言うには「放課後友達同士でDSをしているのが楽しそうで一緒にやりたい」「友達とDSの話をしたい」とのこと。

私からも「なぜゲーム機を買うつもりはないか」という理由を話し2人でトコトン話し合いました。

私は100%納得できたわけではないものの、最終的には買ってあげようかなという気持ちに傾きました。ですがその時はクリスマスでも誕生日でもない時期。

それならば、「漢字のテストで、字が汚い・トメハネがきちんとできていないという理由でバツをもらわなくなればDSを購入する」のはどうかと私が提案。長男もそれでいいということで、ならば普段何に気を付ければいいかを再び2人で話し合いました。

結局「普段のノートの字もきちんと書く。鉛筆をきちんと削るようにする。姿勢を良くしてゆっくり字を書く」というのを注意しようということになりました。
(え、そんなことも出来てないのというご指摘はご容赦を!笑)

それで最終的にはDSをゲットできた長男。

 

「それは良くない教育法だよ」と眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は子供に「目標のために努力する練習」をさせたと思っています。

長男も成長と共に、自分で目標を設定して努力をしていかなくてはならなくなります。その時に「目標のために何をすべきか」を考えられる子になって欲しいと願っているのです。

 

 

ご褒美作戦もまぁいいんじゃないと思えるのは小学校中学年くらいまで。それ以降はするつもりはありませんが、ご褒美をあげたことがあるから「ご褒美がないと何もしない子になる」なんてあまりに突拍子もない意見ではないかと思うし、努力したことに対しての成果が物であってもいいのでは? そしてご褒美が目標であれば何の問題もないのではないでしょうか?

小学生低学年のママなら分かると思いますが、子供のモチベーションを上げるのってすごく大変ですよね。私も毎日試行錯誤ですが、時には褒め、時には叱り、時にはご褒美をあげたり…子供のやる気を上手く引き出してあげたいですよね!

 

追記:「学力の経済学」という本では、子どもにご褒美を与えることが学習に効果的かをきちんとした統計に基づいて書かれていました。結論から言うとご褒美作戦はOKなのですが、与え方も関わってくるという話。興味ある方はどうぞ

ベストセラーの「学力の経済学」が小気味よい。勉強にご褒美が有効だったり、子どもを褒めてばかりではいけなかった件



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