家庭学習に役立つ「学力の経済学」。常識を覆す勉強法ばかり!




今年の6月に発売されてまたたく間にベストセラーとなった「学力の経済学」。もう読んだよという方も多いと思います。

本屋さんに行っても、入ってすぐの棚に置かれていたりしますよね~。

「学力」の経済学

(↑こちらの画像リンクから「目次+中身数ページ」を試し読みすることができます)

 




あなたはどちらの教育法を参考にしますか?

さて内容ですが、表紙に「科学的根拠」と書かれている通り、教育を科学的根拠に基づいて淡々と述べている本です。今までにそういった本が恐らくなかったので、画期的な教育本であることは確か。

さて著者さんがまず述べていることは、日本で言われている教育法や教育論は主観で述べられているものばかりということ。

 

あなたは子どもの教育法を考えたとき、「子どもを東大に入れた親の教育法」「科学的根拠に基づいた教育法」のどちらを参考にしますか?

現在日本で主流になっている教育本というのは「子供を東大に入れた親の教育法」です。

ですが・・・子どもを東大に入れた親の教育法というのは一見魅力的なのですが、そこに子どもの能力差は考慮されていません。そのためその教育法が自分の子どもにも当てはまるかは分かりません。

 

それに比べて科学的根拠に基づいた教育法でしたら、統計に基づいたものなのでどの子にも広く活用することができます

 

家庭に役立つ教育法から、国が施策するべき教育政策まで

本著は表紙に書かれている「ゲームは子どもに悪影響?」「教育にはご褒美っていけないの?」といった家庭で役立つ情報から、最後は国が取るべき教育政策や統計に関する事柄まで広く書かれています。

私たち親に一番役立つのは恐らく本の最初にまず書かれている「ゲームは子どもに悪影響?」といった項目でしょう。

主にこんな事柄が書かれています。目次を一部抜粋します。

第2章 子どもをご褒美で釣ってはいけないのか?科学的根拠に基づく子育て

  • 「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」どちらが効果的?
  • ご褒美は子どもの「勉強する楽しさ」を失わせてしまうのか
  • 「お金」はよいご褒美なのか
  • 教育経済学的に正しい「ご褒美」の設計
  • 子どもはほめて育てるべきなのか
  • テレビやゲームは子どもに悪影響を及ぼすのか
  • 教育にはいつ投資すべきか
  • 幼児教育の重要性

 

どれも興味ある事柄じゃないですか?
れらの事柄を本著は、著者の考えではなく、研究結果を答えとして書いてあるんですね

 

ご褒美は与えてもいい。ご褒美を与えることは戦略。どういったご褒美の与え方が効果的か?ここで私が驚いたのは、ご褒美としてお金を与えることについても書かれていること。

書かれているというよりは「研究結果を分かりやすく紹介してくれている」というのが正しいですね。

ただし、ただ研究結果を紹介しているだけではなく、その研究結果を家庭でも実践できる具体的方法として書いてくれているのも本著の特徴です。

(このブログ・・・読んで下さっている方皆さんの教育法が逆に私に参考になりすぎるという特徴があります(笑)そのため実はこの本を読まずともそもそも実践されている方が多いのではとも思っていますがどうでしょうか。)

 

ちなみにこの著者さんにお子さんはいらっしゃらないとのこと。それがまた感情的にならず客観的に教育の効果を書いていける理由になっているのかもしれません。親目線が入ってしまうと、どうしても感情論になりがちですからね。

感情論を捨てて教育を科学的根拠で考えてみたいという方におススメの一冊です。

 

ちなみに一番笑ったのはこの部分。

「むやみやたらに子どもをほめると、実力の伴わないナルシストを育てることになりかねません」

 

そりゃそうだ。最近褒めて伸ばすとかそればっかり言われてますが…どうしたって褒めるところないだろ!という無理ゲーな状況下でも必死に子どもを褒める親いますよね。

 

値段はやや高めですが、kindle本ならハードカバー版より約400円安い上に280ポイントが付与されるので実質700円近く安く読めるのでおススメです。

 



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