中高一貫校でよく利用されている教科書、ニュートレジャー。Z会からでており、通常の検定教科書とは桁違いに難易度が高いので有名です。
長男が通っている中学でもニュートレジャーを使っていますが、長男は英語初心者の状態で中学入学。もう少しで中学2年生になりますが、この1年は英語に苦しんだ1年でした。
そこで、以前書いたニュートレジャーの記事に追記という形で、お勧めの勉強法を書いていきたいと思います。
まずはニュートレジャーの特徴です。
目次
ニュートレジャーの特徴
ニュートレジャーは以下の5冊からなっており、学年表示でないのが特徴です。
- Stage1(検定教科書の中2半分くらいの内容)
- Stage2
- Stage3(高校の英語文法の基礎が終了)
- Stage4
- Stage5
stage1が中1対応というわけではありません。学校によってはstage1を中2の半分までかけてやるところもあり。使用方法は学校によって異なるようです。
ちなみにZ会出版ではありますが、ニュートレジャーは一般販売はされていないので、学校経由以外では入手不可能です。
Stage1が中学1年生向けですが、学校によって2年生の途中からStage2に入るなど、進度はさまざま。そのため学年ではなく「stage」となっているのかもしれません。
ニュートレジャーは進度が速い
ニュートレジャーは検定教科書よりも進度が速いのが特徴。最初に書いた通り、ステージ3で高校英語の文法基礎は終わってしまうようなので、一般教科書との違いはケタ違い。
ちなみに・・・下記の英文はステージ1の最後の方にあった英文の1部。
We have a lot of languages in India. English and Hindi are the two main languages. About 400 million people speak this language in India. But 400 million is not a large number in India. About 1.2 billion people live our country! In India, each state has its own language. Also, there are many races in India. They use different languages. There are more than 100 languages in India. So we use many languages at the same time.・・・・
なかなか難しいです。
一般的に進学校ではstage1を1年生で終わらせる場合が多いようです。となると、1年間で中2半分までの文法を終わらせるということ。
そう聞くと「まぁできそうかな」と思うのですが、ネックはニュートレジャーのボリュームの多さです。ただ単純に文法だけを2年半分まで終わらせるのはさして難しくありませんが、ニュートレジャーに沿ってこなしていくのは相当労力がかかります。
ニュートレジャーは単語数が多い
現在、中学生の検定教科書に出てくる英単語は1200語ですが、ニュートレジャーではステージ3まででなんと約3000語だそうです。
ニュートレジャーを完璧にできれば大学受験にもじゅうぶん対応可能ですが、ただしその単語数で苦労する子も多いようです。かくいう我が家も、英語を習った経験はなく中学での英語がスタート。
まったくゼロの状態から教科書に出てくる単語を覚えていくのですが、1ページ毎に出てくる新単語数が多い!
そのため、長男は「今日は11ページの単語」というように、1日の範囲を決めてコツコツ覚えています。長男は、一人で単語暗記をすると煮詰まるのか?私に「問題だして」と言うので毎日絶賛お付き合い中です。
そんなわけで、ニュートレジャーはいかに英単語を覚えていくかが鍵。とにかく遅れないように、確実に英単語暗記をしていくのが大事です。
ニュートレジャーは教科書ガイド的なものがない
検定教科書ならば、教科書の内容を解説した「教科書ガイド」のようなものが一般販売されていますが、ニュートレジャーにはありません。
そのため、基本は学校の授業をしっかり聞く。授業内で理解してくるのが大前提です。(英単語も、授業内で意味を把握してこないと、自分で全て調べるのは大変です)
授業内容を聞きメモ(ノート)をしていかないと、そもそも後の復習もままならないなんてことになりかねません。また、単語の意味調べに膨大な時間を費やすことになる可能性もあり。
とにかく単語数が多いので、「単語の意味調べ」に時間を費やすことにならないようにするのも重要。
やはりニュートレジャー攻略には「授業をしっかり聞く」が大事だという印象です。
Z会ではニュートレジャー対応講座があり
ニュートレジャーをしっかり理解するのが、大学受験にも直結するようですが、それ自体がなかなかハード。
理解できずに付いていけなくなった時は、どうしたらいいのだろうと思ったら。Z会ではニュートレジャー対応英語が開講されています。
映像教材が見放題のプランもあるようなので、どうしてもという場合は使えそうです。
またZ会の通信講座(中高一貫講座)の英語はニュートレジャー対応なので、通信講座を検討している場合はZ会を選ぶのも一案かもしれません。
Z会>>>資料請求はこちら
※中高一貫の場合。資料請求で必要事項を書いていき、学年を選ぶと「高校受験をする」「中高一貫校である」を選ぶ欄があります※
1年やってみてニュートレジャー攻略にお勧めの勉強法
ここまでニュートレジャーの特徴を書きましたが、これからは我が家の長男が1年間ニュートレジャーを使ってみて、「やってよかったこと」「これをやればよかった」をまとめてみたいと思います。
辛いけれど英単語暗記はコツコツと
ニュートレジャーは単語数が多いのが特徴です。幸い長男は暗記は大好きで、当初から英単語の暗記は嫌がらずにコツコツしていました。
入学して最初は特に英単語暗記に時間をかけたのはよかったです。
当初から「英単語は確実に暗記していくもの」と植え込んだので、英単語自体を授業時間内で意味を把握する。またできる限り暗記する習慣がついているため、家庭学習にかかる時間は(多少)減少しています。
問題集は難易度高めを選ぶ
ニュートレジャーには副教材もありますが(学校で配布されるワーク)、ワークだけでは実践練習が不足する場合があります。
長男は英語初心者なので、「英語の出題形式に慣れる」という課題があり、ワーク以外の練習は必須でした。
ただ市販の問題集だと、ニュートレ使用者には簡単すぎ・・・。
市販問題集、特に中1向けは難易度高めのものがなくて色々試しましたが、最も難易度が高かったのが「新中問 発展編」です。こちらは、早稲アカでも使っている英語テキストで、私立中高一貫のワークとして利用されている場合もあるようです。
市販はされていませんが、今の時期だとメルカリ等で入手できるので、気になる方はチェックしてみてください。
ただ、ニュートレは新中問より進度が速いので(ニュートレのstage1だと新中問の2年範囲に入る)、新中問は2年生まで探しておくといいかもしれません。
やればよかったこと・基礎英語
わが家は英語初心者で入学したので、当然リスニングも初心者です。そのためリスニングでも苦労しているわけですが…
当初から基礎英語を毎日聴くを目標にしているものの、放送が夜9時~ということもあり、毎日は聴けていないのが現状。こちらは最初から徹底して習慣付けさせればよかったと反省しています。
(スマホで聴けますしね)
基礎英語、入学式前の4月から!!がお勧めです。
以上、ニュートレ使用時にやってよかったこと&反省点を書きました。
長男、英語のテストは平均点程度で遅れてはいません。英語初心者で入学する子とそうでない子の差は1年で埋まると言います。そのため、英語は中2が勝負かな~という気もしています。
中2は更に難易度が上がってくるので、気を引き締めてやって欲しいところです。
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