新しく自宅塾に加わってくれた小5の子、現在「割合」を教えています。
その子と割合をやるにあたって教科書をパラパラ見ていたら・・・でた!!
「もとにする量=比べられる量÷割合」っていう公式みたいなやつ!
私が小学校で算数ってよくわからないと感じるきっかけになったのは、この「割合の公式みたいなもの」が出てきたからと朧げに記憶しています。
教科書に太枠で「もとにする量=比べられる量÷割合」って囲まれてでてきます。教科書準拠の問題集にももちろんそう書かれています。
これに当てはめれば簡単に解けるから、この式にあてはめてこの式で解いてね~!!ってことなんでしょうが。
確かに典型的な文章題ならば、その公式にあてはめれば解けます。でも少し複雑になると、元々算数があまり得意ではない子だと解けないのは当然。
式の意味を理解していないんですから・・・。
だいたい小5の割合で、ただ単に式にあてはめて解くのって違うんじゃないと思うのは私だけでしょうか?
子供たちの解き方の方がよっぽど理にかなっている
「ある電車に84人が乗っています。これは定員の120%にあたります。この車両の定員は何人でしょうか」という問題がありました。
先ほどの公式みたいなものを使って解く問題ですが、敢えて何も教えず、自宅塾の5年生と長男に解かせてみました。
2人が考えた解き方は2通り。
①84÷120をしてまずは1%の人数を求めました。そのあと100をかけて、定員を求める。
②本来の定員を□として、□分の84人が1.2。ここから逆算して定員を求める。

2人ともきちんと文章の意味を理解し、また割合の概念を理解して解いていることが分かります。
むしろ先ほどの「もとにする量=比べられる量÷割合」にただ数字をあてはめるよりも、きっちり文章の意味を理解していることが分かるので・・・まさかと思うけど、学校のテストで「もとにする量=比べられる量÷割合」の式を作れなければバツ!なんてことはないとは思うけれど・・・一応「もとにする量=比べられる量÷割合」になる理由も理解させましたが・・・(②の考え方ですね)
最初からバンっとこういう公式みたいなものを出してきて、この式にあてはめて解きなさい方式は、算数ってよくわからないっていう子を作る第一歩かもと思うんです。
現に小学生時代の私が一時期そういう状態に陥っていました。
公式みたいなのさえ覚えれば解けるのかと思いきや、テストでは突然少し複雑な問題を出してきたりするからわからない。パニック。結局何を求めるための公式かが分からない。
算数が得意で、こういう公式みたいなのの意味も瞬時に理解できる子ならいいんです。
でもそうでない算数が苦手な子こそ、面倒でも式にあてはめないで解いていく練習が必要なのではと思います。割合の概念を式に変える練習は絶対に必要だし、そのイメージさえできるようになれば多少の応用問題でも解けるようになるはずだからです。
算数はイメージ力とはよく言います。
文章題を図や絵や線分図に表すことができることや、割合も同じで線分図や図にイメージできて解くこと・・・大事です。
そしてイメージする力も訓練すればできるようになるもの。現に算数苦手な長男がここまで解けるようになりました。
多分算数の解き方や教え方ってたくさんあって、だからこそ大切な問題集選び。小学校低学年の算数問題集はだいたい網羅したと思いますが、今後は高学年向け問題集にも目を向けて、たくさんレビューしていきたいと思います。
最後は無理やり問題集話題に持っていきましたが(笑)おわりですっ。
最近のコメント