「塾技100 算数」が非常によかったため、これは「塾技100 理科」も買わないわけにはいかないぞ!と1か月前くらいに勢いで購入した「塾技理科」。(使う使わないに関わらず、問題集収集が趣味なのでいいんです・・・ということにしておきます。)
アマゾンの評価も数は少ないながらも全て星5つ。アマゾンで星5つ評価って少ないのですが、実際に「塾技理科」が届いてみたら高評価にも納得。やっぱり素晴らしい問題集でした。
内容に入る前にぜひとも書いておきたいのが、この表紙。画像では分かりにくいですが、実物は文字がゴールドなんです。
キラキラ金箔を貼ったようで、表紙からして内容に対する自信のほどがうかがえます。この迫力です。
塾技100 理科の内容・構成
本書の構成的な部分を書いておくと、1単元見開き1ページです。左ページが解説で右ページが問題となっていますが、この構成って理科では特に使いやすいですよね。
内容ですが、100の塾技に中学入試で理解すべき内容が全て入っているとのこと。
目次も100の小項目に加えて、大項目(電気・植物・地球と宇宙など)も書かれているため目的の単元が探しやすいです。
そして驚くのは「図」の多さ。
左ページの解説部分には本当にたくさんの図が掲載されており、筆者さんが「図鑑としても使える」とおっしゃっているのも納得です。理科の勉強は図と一緒に!が鉄則なのでこれはすごい。
図が多いだけに、文字が少なくて・・・最初は「これで塾技全てを解説しきれるの?」と思ったのですが、解説が秀逸なんです。短い文言がすべてポイントという感じで、なんていうか・・・本当にすごいんです(笑)
例えばこちらは「流れる水のはたらき」ですが、まずはこの図!!そうそう、こういうのが欲しかった。で、解説もこの分かりやすさ。「上流:侵食作用でV字谷ができる」はい、全部覚えちゃえばOKだねっていう。ポイントは「侵食作用で」という文言が入っていること。すごい!
他の理科問題集と比べてみると・・・
うちの長男はまだ小4で、理科は自宅で予習シリーズに沿って勉強しています。そのため、この「塾技100 理科」の項目全てを学習したわけではありませんが、「電流」のことを書かせてください。
「電流の流れ」が前回の組み分けテストの範囲に入っていたのですが、自宅学習組の我々は、最初並列の場合の豆電球の明るさがよく分からなかったんです。
スタディサプリを視聴したら、並列の豆電球の明るさは「並列回路の片方を手で隠して考える」ということが分かって、そこからは「なーんだ簡単じゃん」になったのですが、持っている問題集を色々見てみてもこういう技的なポイントを書いてくれているものって少ないんです。
気になったので大型書店にも行って、他の中学入試用理科の問題集をチェックしましたよ(笑)
そしたら、並列の豆電球の明るさを文章だけで説明している問題集があったり・・・図は書かれていても、並列の場合の豆電球の明るさについては載ってなかったり。
読んでもサッパリ分からないもの(飽くまで中学入試理科初心者の目線です)が多かったです。結局説明がダラダラ長くてもどこがポイントかさっぱりわかりませんしね。
そんな中、やっぱり塾技理科は並列の場合の豆電球の明るさに関しても図付きでピンポイントで解説されていました。
この「塾技100理科」はZ会進学教室の先生が書いてらっしゃいます。だからこそ子どもたちが理科のどこで躓くか?またその躓きはどういう学習方法であれば克服できるのか?それを分かっておられるんだな~と感じます。
塾技100理科の使い方
通塾していても補助教材として多分すごく使えると思います。または親が「中学受験理科はどの程度まで理解すればいいのか?」把握したり、親が子どもに理科を教えるのにも。
中受予定がなくても、理科好きな子なら「図鑑」がわりに眺めているだけで楽しいんじゃないでしょうか。解説が簡潔でわかりやすい・図がきれいでみやすいという部分も図鑑として使えそうな所以です。
「塾技100算数」に続いて、こちらも良著だった「塾技100理科」。お勧めです。
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