子どもの語彙数が少ないような気がする。私が子どもと家庭学習をする中でずっと気になっている部分です。
特に長男は読書が大好きなのですが、語彙力は明らかに少なくて、(外部の)テストでは語彙力系の部分はいつも散々。
普段自宅で取り組んでいる国語の問題集でも、語彙力問題になるととたんにチンプンカンプンな答えを連発しています。
私は、語彙力は読書をしながら自然に身に付いていくのかなと思っていたのですが、長男はどうもそういうタイプではなかったみたい。それで学習マンガを購入してみたり、それはそれで良かったのですが、学習マンガではない系統付けられた語彙力の問題集(参考書)が欲しいなとずっと思っていました。
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意外と少ない語彙力に関する問題集
そんな経緯があったため、以前から語彙力に関する問題集(参考書)を探していました。ですがなかなかピンとくるものがなくて購入せずにきていましたが、年末ふと立ち寄った大型書店で見つけた「言葉力1200」。
しばらく使用しましたが、これが結構おススメできる内容だったのでご紹介します。
まずこちらの「言葉力1200」が我が家が購入したものです。

同じシリーズでは以下のものもあります。


この3冊の対象学年は以下の通りです。
- 4年生までに身につけたい言葉力1100が小学校低学年~中学年
- 言葉力1200―文章が読める!わかる!書ける!が小学3~6年生
- 言葉力ドリル 実戦編―中学入試も小学3~6年生
収録されている文章が良い
購入した「言葉力1200」は、収録されている語句は1200語。その1200の言葉はABCの3つのランクに分けられています。
ランクAは「読解基本語」、ランクBが「感情表現や情景描写の言葉」、ランクCが「論理的な表現や概念の言葉」だそうですが、ユニークなのが子どもの苦手分野によって勉強するパターンを紹介しているところです。
例えば物語文が特に苦手なら「ランクAをすませたら、ランクBを集中的に学習しましょう」といった具合。
なかなか面白いですよね。
うちは広く全般的に言葉力をアップさせたいので、ランク分けは気にせず最初のページから取り組んでいます。中身がチラ見できるページがあったらよかったのですが、見つけられなかったので簡単に説明すると・・・
下に穴埋めの文章題があるのですが、そこに穴埋めする語句を、上に書かれている重要語句から選んで書くという選択問題というようなイメージです。(穴埋め問題に使う語句は、ページの上部に語句の意味と共に書かれています。)
そして気に入ったのが、この穴埋めの文章が良いこと。最初のページの文章を引用させてもらいます。(「 」で括った部分が上から選んで書く問題部分です。)
- 元総理大臣の「回想」録が出版される
- 兄は、第一志望の学校に合格することができて、「有頂天」になっている
- 大臣が、記者団の質問に「応じる」
- 祖父は「一切」の仕事を父にゆずって、引退した。
- 説明が「あいまい」なのでわかりにくい
- おじは、月に一回「気が置けない」仲間たちと楽しいひとときを過ごすのだそうだ
固いのですが、こういう表現ができたらすごいなと思えるいい文章!これならば文章を繰り返し読ませることで、自然な形で語彙力を増やせそうです。
ただ語彙力は一朝一夕で覚えられるものではないので、何度も読む・コピーなどして何度も取り組ませるというのは必要でしょうね。うちではひとまず何度も音読させながらやらせています。
受験予定ではない子にもおススメ
こちらは学研の書籍ですが、監修は「中学受験専門塾 アクセス」というところです。中学受験専門塾というだけあって、収録されている言葉は過去の中学入試に出た言葉が中心。
中学入試で引用される文章は、大人向け・中高生向けの文章が多いとのこと。なのでこの問題集は中学入試ということを置いておいても、色々な文章を読んで内容を理解するために覚えておくといい「言葉」を集めています といったことが本書の冒頭部分に書かれています。
言葉は子どもの心や生活を豊かにしてくれるもの。私はそう思っているので、特に受験予定がない子にも広くおススメできる問題集です。ただ値段がちょっと高めなので、我が家ではコピーして使用中です。
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