こういったキャラクター系の問題集は手に取ることが少ないのですが、小3向けの計算ドリルを探している際に見付けたのが「名探偵コナンドリル」(計算編・小3~)です。
書店で立ち読みたら内容に一目惚れして即効購入。
自宅でフムフムと眺めていたら、この「名探偵コナンドリル」が四谷大塚出題・監修だと知り「どうりで!」となったわけです。
結論から書いてしまうと、こちらめちゃめちゃ素晴らしい内容です。
シリーズで図形も出ていますがこちらも小学3年生~
これだけでOK! 名探偵コナンドリル*算数<図形編>: たのしく自信がつく!小学3年生~
コナンなので、内容は非常に簡単なのかなと思いきやそうではなくて、小3までの計算の考え方がとことん書かれています(受験算数の基礎の基礎)。
小3向のみ出版なのは、中学受験準備の1冊という思惑もあるのかもしれません。
名探偵コナンドリル「計算編・小3~」の内容
この名探偵コナンドリル「計算編」は、ドリルとなっていますが、内容は参考書寄りです。
表紙には以下のように書かれています。
- 4年生までの計算問題の基礎はこれでOK
- 苦手をつくらない土台づくりに
- そろそろ中学受験?の準備に
- 5・6年生でも!つまずいたときの学び直しに
具体的な内容も表紙に書かれていますが、「かけ算」「わり算」「計算の順序」「少数」「分数」の5つ。
まずはかけ算。
かけ算では表題が「かけ算の種類」となっているのが特徴で、1は「1あたりの数×いくつ分=全体の数」です。例題があり、その考え方が解説として絵図が載っています。
本書は解説が秀逸で、まずはクッキーが袋に入っている絵で、次はそれが図にまとめられているんです。
中学受験算数に触れたことがある方なら分かると思うのですが、文章題を図にするのは中学受験算数で非常に大事なこと。
また、かけ算の「面積」の項では、縦×横と書くのではなく、1cm×1cmの図で面積の仕組みが解説されています。
このかけ算の考え方。小学校算数だけ勉強している子はほとんど理解していないだろうなと思うところ。
このように「コナンドリル計算」では、全ページでかけ算・わり算・少数・分数の「しくみ」「考え方」に焦点をあてた解説がされています。
「計算の順序」では、()を最初に計算するよという解説ではなく、どうしてそうなのかがきちんと書かれているんですよ!
とにかくどのページを読んでも「どうしてそうなるのか」解説されていて、ひっ算もなぜこのようなやり方をすると答えが導き出されるのか?から書かれています。
この本、「計算ドリル」じゃなくて「計算の教科書」に名称変更した方がしっくりくる!
「小3までの計算の教科書」これです!!
ただ使い方は難しいかも?
内容が素晴らしすぎて興奮気味ですが、「コナンの計算ドリル」は使い方が難しいかもしれません。
というのも、子供に渡してやらせるだけで、果たして本書が伝えたい計算の本質を理解できるかというと難しい・・・。家庭学習で親子で「へ~」って言いながら取り組むのが一番かもしれません。
もしくは、親が子供に勉強を教える際の教科書としてもいいかも。
解説はボリュームがありますが、練習問題自体は少ないので短期間で仕上げられます。そのため小3夏休みに取り組むのにも最適!もちろん中学受験する子には特におすすめです。
中学受験に通じていく問題も多い
本書は計算の本質を分かりやすく解説してくれていますが、中学受験算数に通じていく内容が多いのも特徴です。
問題も若干難しめで、かけ算ではこんな問題。
元太はおり紙を4まい持っています。光彦は元太の2倍持っていて、あゆみは光彦の3倍持っています。
(1)光彦の持っているおり紙は何まいですか。
(2)3人の持っているおり紙を合わせると何まいですか。
等差数列の超基礎版もあり。
次のように、あるきまりで数をならべました。
7、14、21、28・・・
(1)15番目の数はいくつですか。
全編通して虫くい算も多くありますし、計算の順序ではまぁまぁ難しい逆算も!
最初は簡単な練習問題なのですが、最終的には完全に小学校算数の内容は超えてしまう印象です、コナンなのに(笑) 難しい問題は全統テストの対策や、小学校以上算数にも最適。
長々と書いてしまいましたが、とりあえず言いたいのは「コナンの計算ドリル」おススメーーー!!
ただ高級紙なので若干開きにくい、書き込みにくい。あとは練習問題がもっともっと10倍くらいあったら!!すごくすごいことでした。次は図形編も購入する予定です。



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