シグマベストの「小学4年生までに身につけたい」シリーズ。
以前同じ出版社からでている「小学4年生までに覚えたい」シリーズをレビューしました。
>>>【中学受験準備】「小学4年生までに覚えたい・日本の都道府県」は中学受験準備にお勧め
ちょっと分かりにくいのですが、このシリーズは「小学4年生までに身につけたい」「小学4年生までに覚えたい」の2種類あります。
「小学4年生までに身につけたい」シリーズは算数で4冊。




- 小学4年生までに身につけたい 立体の図形センス (シグマベスト)
- 小学4年生までに身につけたい 平面の図形センス (シグマベスト)
- 小学4年生までに身につけたい 和差の思考センス (シグマベスト)
- 小学4年生までに身につけたい 数の思考センス (シグマベスト)
「小学4年生までに覚えたい」シリーズは暗記系で6冊。
- 小学4年生までに覚えたい 日本の都道府県 (シグマベスト)
- 小学4年生までに覚えたい 日本の自然地名 (シグマベスト)
- 小学4年生までに覚えたい 世界の国々 (シグマベスト)
- 小学4年生までに覚えたい 物語文の基本フレーズ400 (シグマベスト)
- 小学4年生までに覚えたい 説明文の基本フレーズ400 (シグマベスト)
- 小学4年生までに覚えたい 英単語 (シグマベスト)
言わずもがな、大手進学塾の中学受験コースが始まるのが小学4年生。それまでに取り組んでおくといい単元に焦点をあてたシリーズになります。
特に「小学4年生までに覚えたい」シリーズ(「英単語」と「世界の国々」以外)はやっておくと中受勉強の大きなアドバンテージになると思います。シリーズの「日本の都道府県」「自然地名」は素晴らしく、ルビもふられているので、低学年~中学年でも取り組める内容になっています。
それで今回の「小学4年生までに身につけたい」シリーズ。確かにこの4単元はやっておくと中学受験算数が始まった時に楽だと思います。ただ「和差の思考センス」は、やっぱりサイパー3「和差算・分配算」がお勧め。
>>>【中学受験準備】サイパー「2比較・順序・線分図」「3和差算・分配算」レビューと使い方
立体図形と平面図形は、中学受験準備問題集としては他にないのでいいかと思います。ただ、こちらすごく難しいです。大手進学塾が始まるのは実質小3の年明け。となると、「小学4年生までに身につけたい・立体の図形センス」やるのは小3以前。となると「小学4年生までに身につけたい・立体の図形センス」は図形がかなり得意な子向けになるかと思います。
「小学4年生までに身につけたい・立体図形」の内容をレビュー

「小学4年生までに身につけたい」シリーズは片面A4よりも小さくコンパクトな作りです。

中はカラーで独立開き可能(ただ強めにページを開く必要あり)です。文章が少なく図が多いので、図形が得意な子ならば遊び感覚で取り組めます。

「はじめに」に立体図形のセンスを挙げる7つのことが書かれていますが、どれもなるほど!な内容です。
- 基本立体図形を正確にかくことができる
- かくれて見えない部分も想像してかくことができる
- 立方体の展開図の頂点をすばやくうつすことができる
- 積んである立方体を工夫して数えることができる
- 投影された平面図から立体をイメージできる
- 複雑な多面体の面・辺・頂点の構成が理解できる
- 立方体を平面で切ったとき、切り口を正確にかくことができる
この目的に沿った問題構成になっていて、自分で線を書いたり色を塗るなど作業問題が中心なので遊び感覚でできます。問題集自体はコンパクトなのですが、全127ページあるのでボリューム満点。
一冊仕上げれば絶対に立体図形センスはアップ間違いありません。
難易度はちょっと高め。最終的には立体の体積や表面積を出す問題もあり、中学受験算数レベルの内容になります。でも確かにこれをやっておくと中学受験算数の大きなアドバンテージになりそうですし、算数が得意な子にぴったりな1冊です。
中学受験をしないならば小学校算数以上として
中学受験をしないのなら、小学校高学年の立体図形問題集としてお勧めです。内容は、小学校算数以上・中学受験算数以下なので算数の実力を付けたい子にぴったり。
または立体図形がすごく苦手な小学校高学年ならばこんな問題集の使い方はどうでしょう。
- つまずきをなくす 小4・5・6 算数 立体図形
- 点描写―立方体など (サイパー思考力算数練習帳シリーズ)
- 天才脳ドリル/空間把握 初級
- 小学4年生までに身につけたい 立体の図形センス (シグマベスト)
私が思う難易度順に並べてあります。ちょっと楽しく途中にサイパーも入れ、最終的には「小学4年生までに身につけたい・立体の図形センス」までできたら図形に関しては小学校1番になれる!
やはり立体図形センスは手を動かすことで身につくもの。できるだけ楽しく作業できる問題を取り入れていきたいですね。
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