文英堂から出ている『スーパーエリート問題集 算数』シリーズです。
1~3年生が出版されています。
この問題集の著者前田卓郎先生も受験界では有名なお方。wikiより
関西の老舗中学受験塾、浜学園に勤務していたが、講師、アルバイトなどのスタッフの人事方針をめぐり対立し、独立。希学園を、浜学園とならぶ関西屈指の進学塾に育て上げた。
共著者の糸山泰造先生も「絶対学力」という本や「どんぐり倶楽部」で有名な方です。
内容は?難易度は?
このスーパーエリート問題集ですが、対象が中学受験を目指す小学校低学年。
中身は標準、発展、トップレベルの3段階に分かれています。
このあたりは「最レベ」や「トップクラス問題集」と似ています。最レベ・トップクラス問題集に比べると分量は少な目でですが、解答に解説はついています(最レベは解説なし)。
問題の難易度としては、「最レベ」「トップクラス問題集」よりも難しめという印象。
中でも学校で習っていない単元(和差算・分配算・植木算・規則性など)は「難問研究」という項でまとめられているのですが、それが中学受験の過去問であったりします。これが小学2年生の問題集なので難易度は高めかなと思います。
(ただ「最レベ」「トップクラス」「スーパーエリート」のトップレベル問題を解く子たちにとっては、この3つの問題集は難易度としてはそこまでの差はないでしょう。)
どんぐり方式の絵かき算目当てで買う価値あり
そして、こちらの問題集には上記の糸山泰造(どんぐり倶楽部)の別冊付録が付いているのが特徴です。
これがすごくいいので簡単に説明させてください。どんぐり倶楽部の算数問題の解き方は「絵図そのもので解く」というもの。文章を絵図にして、その絵を元にして問題を解きます。
絵図を描くことで、子供が文章を正確に理解しているか、算数問題をきちんと分量としてイメージできているかがわかりますし、またその訓練にもなります。
この画像はうちの子供たちが描いた絵かき算の絵です。右のもの(次男)の絵図レベルが低すぎるのはどうぞご容赦下さい…。同じ問題なんですけどね。
スーパーエリート問題集の絵描き算の問題は、場面設定やキャラクター名がすごく面白くてウチの子供たちも楽しんでやっています。
例えば2年生のものは、問題に登場するのがきん肉どうふやらボールのコロコロやゴロゴロだったりするので、文章を読むだけでウチの子供たちは大喜び。
それを「楽しく絵にする」というのがまた面白いみたいで、このキャラクターはこんな感じかな?なんて、算数とは違う面でも楽しんでいます。
問題も数字はあまり出てこないので、子供たちは算数問題を解いている感覚があまりないのかもしれません。
絵描き算の問題は、パッと読んだだけでは意味がわかりにくいのですが、不思議なことに問題の文章を絵図にすると簡単に解けてしまうんです。
やはり「絵図にできる」ということは「文章を正確に理解している」ということで、算数も文章を正確に読み取る力がないと解けないのだなと実感させられます。
私も子供たちと一緒に取り組みながら、これは算数の力が付くな~とわくわくしています。
スーパーエリート問題集の取り組み方
さて、話を付録ではない問題集の方に戻しますね。
教科書レベルの問題しかやったことがない子がスーパーエリートの「発展問題」や「トップクラス問題」を突然やるのは(算数が得意な子でも)厳しいでしょう。学校で習っていない単元も含まれるので、ある程度はご家庭で解き方を教えてあげる必要があります。
そのため、取り組み方の提案としては
Z会グレードアップ問題集のような「多少難しい問題も含まれている問題集」からスタートして段々と難易度の高い問題集に移行し最終的にスーパーエリート問題集を目指す。(問題集の取り組み順についての記事も参考にどうぞ。小1・小2)
問題が標準~難易度高いまで3つのレベルに分かれているので、まずは標準問題だけをやり、次に発展問題だけをやりと進めていく。
学年を落としてスタートする。2年生なら1年生のスーパーエリートから始める。1年生のものとは言え十分やり応えはあります。
とにかく子供の実力より少し高いものを選んでやらせていく。算数はそれが効果的だと思います。
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