学校の算数は問題なくできているので、特に家庭学習はしていないって子たくさんいると思います。
そういう子は学校算数から一歩踏み出して、難易度高めの問題にチャレンジ。どんどん算数力をアップさせるのがお勧めです。中学受験を考えていなくとも、今後算数をずっと得意科目にするために、家庭学習は小2からだって決して早くはありません。
そして塾ではなく家庭学習(市販の問題集)でも算数力をステップアップしていくことは十分可能です。せっかく学校算数が問題ないのだから、少し難しい問題にチャレンジして学力向上を目指してみるのがお勧めです。
難しい算数問題にチャレンジしていくメリット
そもそも学校算数が問題ないのに、更に難しい問題にチャレンジするメリットですが、
- 難しい算数の問題にチャレンジすることで、算数の楽しさを知る(できた!という喜び)
- 「考える」訓練。論理的思考を身に付ける訓練。
- 学校の勉強を「簡単」と思うことで算数が得意だという気持ちが生まれる
といったことがあると思います。
特に3つ目は大事で、子どもって得意なものこそ頑張りますよね。
算数は一度嫌いになるとずっと嫌いな場合が多いです。それに算数は国語と違って一度躓くとそのあとずっと理解できないままになってしまうことが多い科目。だから算数が得意!っていう意識を小学校低学年のうちに持たせることはすごく大事だと思います。
小学2年生算数の使用問題集 例
では早速ステップアップしていくのにおススメの参考書を、使用順も含めて例として挙げていきます。ちなみにここでは学校の算数は問題なく理解できているという前提です。
ここで紹介している問題集は我が家で実際取り組んだもので、こういう順番にやればよかったなぁという順番にしてありますので、ぜひ参考にしてください。
この問題集は教科書レベルの問題の中に、いくつかやや難しい問題(グッジョブマーク)が含まれているタイプの問題集。
カラーで見やすい、余白も十分、問題量が多すぎない、やや難しい問題は良問というさすがZ会といった問題集です。「計算・図形」は無駄のない良問揃いなので、ここでやや難しい問題に慣れるのと、苦手分野はないかのチェックをしましょう。
「文章題」の方は学校算数からすると結構難易度は高め。考えさせる問題が多いので、こういったタイプの問題が始めての子は大変かもしれません。
そういった場合はまず「はなまるリトル」からはじめるのもおススメです。
こちらは単元毎に難易度が分かれていますが、基本問題も教科書より若干難しい問題です。
練習問題以降は、絵なんかを使って解く問題なども含まれていて、どれも考えさせる良問。楽しく!且つやりがいもありと言った問題集です。
アイディア満載の問題集でやっぱり大手塾はすごいと思わされる問題集。
ここまで来たらいよいよ最高難易度の問題集の登場です。まずは上記問題集の中のどれか1つを選んで下さい。個人的にはあまり捻りのないトップクラス問題集がおすすめです。解説も詳しいので、家庭学習に向いています。
ここまで難しい問題は必要ないかなというご家庭は、この3つより難易度の下がる「トップクラス問題集 徹底理解編」を選んでもいいと思います。
この3つの問題集は、どれも3段階のレベルに分かれています(ここでは「標準」「ハイレベル」「最高レベル」とします)
まずは標準問題だけを一通りやらせるのが良くて、なぜかというと、これらの問題集には学校で習わない単元も含まれているからです。問題集によって若干差はありますが、植木算・旅人算・(難しめの)和差算・数の個数の数え方が入ってきます。これは突然解くのは無理がありますので、まずは解きかたを教えてあげる必要があります。
もしくはこの単元はやらずに、学年が上がってからやってもいいと思います。やはりこれらの問題集の先取り学習は受験を見据えてのことなので、中学受験を考えていないのなら焦ってやる必要はなし。子どもの成長度合いに合わせて、学年はあまり気にせず取り組むのも「思考力」の訓練になっていいと思います。
標準問題が終わったら、ハイレベル・最高レベルに進んでみましょう。
一冊終わったら、違う問題集にチャレンジしてみてもいいと思います。同じような問題が少ないので、全てやっても全く問題はありません。
はい、ここまで来たら算数はもう小学2年生の最高レベルです。
でもきっとそんなに順風満帆には進まない子もいると思います。はなまるリトルまではいけたけど、③のハイレベル問題以降が難しい…という子も多いかも。
そんな時は③の問題集の1年生ハイレベル・最高レベルの問題をやってから、2年生に戻ってきてもいいと思いますよ。2年生が1年生のものをやっても十分やりがいがあります。長い文章題にも慣れることができます。
問題集と並行してやらせたいこと
計算練習
算数の計算練習は、スポーツで言えば基礎体力。ここが弱いとあとあとの伸びしろが絶対に少ないと思います。計算ドリルでも何でもいいので(百ます計算もおすすめ)、とにかく計算の練習は徹底的にやるのがおすすめです。
知能開発系ドリル
今はパズル系ドリルが流行しているのか、本屋さんでも結構見かけます。個人的には文章題に慣れるより、こういったパズル系ドリルで「考える」練習をするほうが低学年のうちは大事かなと思っています。
特に「天才脳ドリル」の仮説思考と空間把握は、算数如何ではなく考える訓練になるいいドリル。2年生で算数ステップアップを目指しているのでしたらどちらも中級でいいかと思います。
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