個人的には、小学校算数で最も難しいのは「割合・場合の数・比」だと思っています。
特に小5で学習する「割合」は、「1が100%であったり、10割」だったり。明らかに今までやってきた「1」とは異なるところに難しさがあると思いませんか?
割合の線分図も1までの線を基本に考えるようになるなど、割合の概念を理解するまでに時間を要する子もいるはず。
とは言え学校算数の割合って結構サラッとな感じ・・・(もっとガッツリやって欲しい倍数や約数、単位あたりなんかもサラっとですが)
算数が得意な子は別として、割合は問題をやり込んで概念を叩き込むくらいじゃないとな・・・
小5の学校算数向け問題集やドリルはほぼほぼ目を通していますが、そこまで徹底的にやっているのって実際ありません。
そんな時はやっぱりサイパー。期待は裏切りません。
こちらから第1章・第2章の最初ページを閲覧できるので参考にしていただくとして、第1章の倍の三用法からはじまります。
「りんごは100円。みかんは50円です。りんごの値段はみかんの値段の何倍ですか?」から始まり、次は「みかんの値段はりんごの値段の何倍ですか?」となります。
類題が何問かあり、第2章の「倍と割合の関係」ではくらべられる量ともとにする量から割合を出していきます。
まさにサイパーらしいスモールステップ。こうやって考え方を発展させていけば割合の概念がしっかり理解できるんだ!と目から鱗が落ちます。
逆に言えば、第1章から解いていけば、割合をどこまで理解しているかがはっきりわかるということ。
第1章からやり始めて、どこまでスラスラできるか?あれ?ってなった章は繰り返し何度も解かせる。完全に出来るようになったら次の章へ。そういった使い方もおススメです。
また、私は割合は線分図さえ書ければある程度の問題まで解けると思っています。割合はある意味「線分図を書く練習」で、数をイメージするのが苦手な子にとっては特にそう。(私のそのタイプで、割合のイメージが頭の中に自然と浮かばないので、線分図にして整理します)
サイパーでも解答欄は「式・図・考え方」を書くようになっている・・・んですが・・・とここで1点問題が。
解答欄に「式・図・考え方」とは書いてありますが、付属の解答に書かれているのは「式・答え」のみなんです。そのため線分図を書かないと割合のイメージができない場合はご家庭でのフォローが必要そうです。
また、サイパーにしては文字が多いので自学自習はちょっと無理という場合もあるかもしれません。ですが、読んでみると分かりますが、内容は非常に分かりやすいので、最初の説明項目を一緒に読み最初だけ教える。あとは類題を解かせるというやり方もできそうです。
難易度は完全に学校算数以上。学校算数は問題ないという子にとってはやりがいのある1冊になることは間違いありません。
売買算あたりからは中受勉強寄りになっていくので、その前の章まででもよいと思いますし、とりあえずどこまで理解できるか?何章まで到達できるか?そういう基準で取り組むのもおススメです。
もちろん中受勉強や中受勉強の先取りにも。やっぱり色々な使い方ができるサイパー♪すごいです♪
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