【低学年】「サイパー・四角わけパズル」でかけ算概念を身に付けよう!




サイパー思考力算数シリーズが大好きで、少しずつ買い揃え自宅でも使い、ブログでレビューしたものもいくつかありますが・・・その中で何となくスルーしていたのが「四角わけパズル」。

 

というのも・・・四角わけパズルという名称から、四角わけパズルって天才脳ドリルにあるような「楽しんで考える訓練をする系」の問題? うん、楽しそうだね、でも敢えてやらなくてもいいかな~と思っていたんです。

ですがブログのコメント欄から「四角わけパズル」で九九を覚えましたよっていうのを教えていただいて、これを聞いた瞬間、身体に電気が走るとはこのことだ!と(笑)

サイパーシリーズがただ「楽しい」だけの問題集を出すわけがなかったのに!気付かなかった自分ばかばか!

 

よく見ると表紙にも「九九」の文字が書かれていますね。

四角わけパズル 初級 九九(1けた×1けた)レベル (思考力算数練習張シリーズ 19)

四角わけパズル 初級 九九(1けた×1けた)レベル (思考力算数練習張シリーズ 19)

 

 




サイパー19「四角わけパズル」初級

 

やり方は簡単で、表紙にあるようなマスが1ページに2問あるので(上下同じ問題)、書かれている数字分のマスに分けるだけです。ただ天才脳ドリルと異なるのは、サイパーは必ず四角に分けるということです。階段型やピラミッド型のような変形で分けるのはNG。

また見本ページを見ていただくと分かる通り、「2の段でわける」「3のだんで分ける」等指定があります。ただこれは九九が未習だと意味が分からないと思うので、「縦か横のマスの数を2個で分ける決まりね」という風に教えていけばいいかと思います。

>>>サイパー「四角わけパズル」見本ページ

 

我が家でも早速やっています!! 実際に小1・小2の子がトライしてみた感想です。

小1(九九は未習)

:「2のだんと書かれていたら、縦か横どちらかを2マスにして、四角に分ける」というやり方自体はすぐマスター可能。また分けた後で四角マス内に「2×3」といったかけ算式を同時に書くようにし、ここからかけ算の概念と九九の暗記を同時に行えれば理想と感じました。

ただ、算数の概念発達は子どもによっても進度が異なるので、マス目とかけ算の概念がうまくリンクしない場合は、もう少し時間が経ってから再度やってみるのがよさそう。

(実際にサイパーの解説にも、自力でルールが理解できない場合は使用をいったん中止して、3カ月から6カ月ぐらい休んで再度試してみましょうと書かれています)

 

小2(九九は暗記済み)

:学校の掛け算は九九の暗記が中心になっており、概念の理解が弱い場合があると感じます。そのため、小3くらいになっても実はマス目の数を数えるのにかけ算を使う(面積の概念)というのが理解できていないことがあります。

(実はうちの次男がこのタイプで、中受算数の植木算ですが、花壇に等間隔で花を植えていく問題とかけ算が結び付きませんでした。お饅頭のような、中も敷き詰められた物のカウントにかけ算が使えるということを理解してなかったのにびっくり←面積の感覚ですね)

現に小2で九九は暗記していても、四角ます分けパズルで縦×横のかけ算がマス目の数と結びついていないなと感じることがあります。そういった意味でも、九九は暗記できているよという場合でも、四角わけパズルをやることで面積感覚を養い、同時に約数の感覚を習得することもできます。

 

 

サイパーの解説を読む限り、「四角わけパズル」は九九を暗記した後に使用することを想定しているようです。ですがコメント欄でも教えていただいた通り、四角わけパズルで九九をマスターできる可能性があります。

また、「四角わけパズル」は掛け算という意味合いだけではなくて、「パズル」という要素もあるため思考力を養成する効果もあり。思考力を付けると同時にかけ算の概念もマスターしちゃおうという・・・やっぱりよく考えられている1冊でさすがサイパーです! マス目を使ったかけ算の概念は、面積や約数に通じてくるというのもまた!!

 

これ、間違いなくおススメ! ただ1ページに上下同じ問題というのだけが残念でした。どうしたって上を見てやっちゃいますもんね~。ここは工夫の余地ありですね、何かいい使用方法を考え付いたら追記します。

 

その他のサイパー記事もどうぞ



14 件のコメント

  • はじめまして!
    いつも楽しく拝見してます

    うちの長女(小2)は、ノートとか問題集とか、綺麗に書かないと嫌とゆう、正直しょうもないこだわりを持つ面倒なタイプ。間違えたら綺麗に消して書かないとダメで、何度も消して鉛筆の跡が残ると激しく凹むとゆう…

    なので、今までは別紙で試行錯誤用の紙を用意してました。こちらのサイパー問題集、長女のようなタイプには、上段は試行錯誤用&下段が本番だよって渡せるのでいいな~と思いました。

    • みーごさま コメントありがとうございます。
      なるほど!!!上段は試行錯誤用というの・・・。サイパーにも書いてあったのですが、「試行錯誤用」ってどういうこと?って正直ハテナマークでした。
      そういうことだったのですね。
      確かに上で試行錯誤して、下でキレイに書ければ。きっちりした子にも取り組みやすいですね。それにしてもキレイに書かないと嫌だなんて、うちの子供たちに爪の垢を煎じて飲ませて欲しいものです。
      我が家、消しゴムを使うのさえ面倒臭いとか言ってぐちゃぐちゃにしてて、よく私に怒られています(-_-;)

  • こんにちは。
    小5男子、小3女子のママです。
    四角分けパズルの初級と中級、小3娘が小2後半からやりました。
    いいですよね〜!
    パズルをやってるけど実は掛け算、そして分けれたら少し達成感、という点が好きです。
    娘は、楽しい〜!とあっという間にやってました。

    中級は九九の表より大きい数字(12×5、16×3など)を使いますが、
    そのくらいの掛け算はスッと出て欲しいな、と思いやらせました。
    こちらは、少し手強かったみたいです。

    うちは兄妹で共有するので、こういう書き込み系は100均の透明下敷きに
    ホワイトボードペンで書いてます。
    この方法だと、間違っててもすぐ消せるし、何回もやり直せますよ。

    私もサイパー大好きです!
    小5男子は、現在暗号系の本にはまっていて、サイパーの「暗号パズル」をやってます。
    論理的に考え、手順通りに作業する力が身につくそうです。

    • こうママさま コメントありがとうございます。
      透明下敷きを使ってらっしゃるとのことで、すごくいいアイディアです!!!そうなんです、何度も試行錯誤してもらいたいので、すぐに消せるというのいいですね。
      これなら上の子で使って下の子でも・・・もできますもんね。(うちのおバカな子たちはホワイトボードペンでいたずら書き始めて、家が汚れそうですが)

      そして中級の情報もありがとうございます。九九より大きい数字を使うということで、このあたり、暗記とまではいかなくとも感覚として身に付けて欲しいところですね。あとは約数感覚も身に付きそうなので、初級が終わったら中級もぜひやらせたいなぁと思いました。
      そして暗号パズル! こちらも私中身みたことなくて(;’∀’) 教えていただいて興味津々、近々購入してみようと思います。

  • このブログにお邪魔してから、いろいろ参考にさせてもらっています。
    「運筆」が大事と読んで、
    技師Aさんの、6歳の子(来年、小学生)に
    迷路の本を渡したら2日で1冊やってしまいました。
    看護師Bさんの子に「はじめてのえんぴつ」「はじめてのひらがな」を
    渡したらあっという間にやってしまいました。
    子どもには「遊び」感覚が大事と痛感した次第です。
    この「四角わけ」は「九九」を習ったらすぐにやってもらおうと
    思います。
    ところで、拙ブログをどうやって知りましたか?
    ランキングにも参加していないし、相互リンクも貼っていない
    「辺境ブログ」なのですが・・

    • よねさま コメントありがとうございます。
      本当ですか!?このブログが少しでもよねさまの参考になるなら嬉しいですが…、いやいやなかなかそうもいってないと思いますが、ありがとうございます!!
      四角わけ。私が発見したわけではない(コメント欄から教えてもらいました)のですが、よねさまのおめがねにかかったとしたら嬉しい限りです。

      よねさまのブログですか? 私はあまり他の方のブログを見ないのですが、よねさまのブログはコメント欄から教えてもらいました。
      辺境ブログとおっしゃってますが・・・
      ネットで「よね」と入力すると「よねの備忘録」と2番目に出てきますよ~♪ きっと読者さんが多いブログだと想像しております!

  • うちも上の段は何度も書き直したりしたので、下の段で清書して掛け算を書かせていました。
    二周目の今は少し考えて解けるようになったので、下の段は使っていません。透明下敷きを使われる方がいましたが、それは目から鱗…コピーも労力が馬鹿にならないので、取り入れたいです。

    一年生で勧められている算数のサイパー系は一通り解いたので、欲をだしてトップクラス(でも、徹底理解編)を初めてみたのですが、複雑な説明の文章題に惑わされまくりで、こちらもイライラしてしまいます。算数は好きで得意だと思っていたけど、国語力に問題が…
    たくさんでてくる数字を整理できず、問題文を読んだら一言「意味わかんないー。」イライラせずに付き合いたいものの…ため息です。

    • waikoloaさま コメントありがとうございます。
      やはり上の段は試行錯誤、下は清書という使い方がよさそうですね。情報ありがとうございます。そうか、下にかけ算の式を書けばいいんですね。早速試してみます♪
      透明下敷きいいですよね。ほんとコピーの労力もばかにならないですしね。
      トップクラス問題集やられているんですね♪♪複雑な文章が「分からない」は、初めてやる問題で慣れてないというのは絶対あるかと。
      できる問題ばかりじゃ算数力アップしないと思うので、ぜひぜひトップクラス問題集引き続きやられてみてくださいね♪ でもイライラしますよね・・・。わたしも何度イライラして思わずえいっみたいなことがあったか・・・。修行ですよね(笑)

  • こちらの記事を拝見し、九九が定着していない小2息子に買ってみました。

    一人では解けず、母が所々ヒントを出しつつ考えている感じです。
    書店で、「賢くなるパズル かけ算初級」も九九を利用したパズルでいいかもと合わせて買ってみました。

    九九をパズルで練習することは思い付かなかったので、記事ありがとうございます!

    • サユさま コメントありがとうございます。実はわたしもパズルで九九というのはコメントから教えていただき目から鱗でした。
      あっぷー塾の子も、九九は暗記しているのに「マス」になるとかけ算の式を使えない子が結構います。(実は次男もそうでした)
      結局かけ算も使えなければ意味なしなので、こういったように実際のイメージを持ちながら九九を覚えていくっていいですよね。極端な話、九九を暗記する前にかけ算の概念を理解して欲しいところ…。

      そして賢くなるパズルというドリルの情報もありがとうございます!!これ、すごく気になります♪早速探してみます!もし購入したら記事で紹介させてください~!

      • 四角わけパズルようやく一通り終わりました。
        九九は定着したかというと、学校の時間制限ありの九九テストは未だ不合格な残念息子です。
        ただ、時間制限無しなら間違えなくなったので、一定の効果はあったのかどうなのか?と悩んでいました。

        そんな時、3年生算数の予習としてわり算をやらせていたところ思ったよりスムーズで。
        例えば18割る3だけでは、軽く引っ掛かりますが「答えが18になる3の段は?」などと言い換えると、すっと答えが出てきます。
        これってそういえば、四角わけパズルを解く時の考え方に似てるかも!と思いました。

        四角わけパズルの中級も買おうかなと考えています。素敵な問題集ありがとうございました!

        • サユさま コメントありがとうございます。
          四角わけパズル九九のスピードアップには効果ないかもしれませんが、書いてくださった通りかけ算概念の習得に役立ちますよね。
          マス目をかけ算にできない子って意外と多くて(実はうちの次男も最近までマス目をかけ算で表せると思ってなかったと。周囲のマスの数だと思っていたそうです…)、そういう意味でもそもそもかけ算とはというのを頭の中でイメージ化するのに役立つかな~と。
          そしてわり算の概念にも!これは目から鱗でした。確かにおっしゃる通りです。素晴らしい情報をありがとうございます。うちも中級買ってみようかな…( ̄▽ ̄)

  • かけ算の概念を親子で教わってきて、四角わけパズルの使い方を親の私が理解出来たので封印していたものを使いはじめたこの頃です

    四角わけパズルの上の段を一通り今はやっていって1巡目が終わったら
    下の段の方は上の段で分けた方法とは別の分け方が出来る場合はそれで分けてみる
    という使い方をしようと考えています
    1巡してかけ算の理解が出来たら終わりにしても良いかなぁと

    四角わけパズルでかけ算の概念を理解出来たらこぐま舎のかけ算使えそうですよ
    実際の問題を解きなからかけ算の概念も理解しながら問題にふれていく感じなのです
    四角わけパズルの時と同じで四角のブロックとしてかけ算の考え方を表しているところは四角わけパズルの実践編の感覚で取り組めるように感じています

    コレでかけ算の概念が身につけば九九算の丸暗記でお終いではなく、暗記していなくても四角をイメージ出来れば九九算が出来るようになるなぁと感じています

    • いちごさま コメントありがとうございます。
      また問題集情報も嬉しすぎます。四角わけパズルでかけ算の概念を理解⇒こぐま舎のかけ算 ですね。
      早速チェックします。小3の子を教えていますが、意外とかけ算の概念を理解していない子が多くて、結構躓く部分です。
      計算はできますが、イメージはできてないんですよね。小3最後の「□を使った式」なんかになると、かけ算がでてこない・・・。そういう子は割り算とかけ算の違いが分からない。
      学校の単元がかけ算の時は、テストでもかけ算すればいいんだってできるんですが。そうじゃないと、できなくなっちゃう。
      やはり低学年のうちに四則演算の「概念・イメージ」を付けておく大切さを感じます。
      やっぱり低学年の家庭学習、大事ですよね。いちごさまにコメントをいただいて、改めて感じました。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です