計算練習は毎日してるけど、並行してやらせたい文章題はどの問題集を選んだらいいか分からないというご家庭も多いかも。
例えば小1で学校算数レベルの文章題ドリル(よくあるやつ)って同じような問題がたくさん並んでいるだけってことも多いです。
文章題が苦手な子でも、慣れてくると「あ、文章に出てくる数字を足すか引くかすればいいんだ。」って気付くだろうし、文章の最初に出てくる数字と後に出てくる二つの数字。最初の数字が後より大きければ「引く」にするなんて話も聞いたことがあります。
学校算数が問題なくできているように見えても、もしかしたら出てくる数字を足す(+)か引く(-)してるだけって子、いるかもしれません。
もし我が子が文章題をそんな解き方していないか? チェックをしたい場合はサイパー思考力算数「たし算・ひき算」がおススメです。


(たし算・ひき算1と2となっていますが、サイパーシリーズとしてはシリーズ1とシリーズ4で番号が一致していないので注意)
もうこの問題集は「さすがサイパー」という言葉しか出ませんが、概要から。
サイズは他のサイパーと同じサイズで、薄いのでキッチリ折り目がつけられます。
相変らずの手作り感というか、大事なのは内容!というサイパーの強い思いが感じられる見た目。


内容はどちらもたし算と引き算の文章題で、足し算と引き算ができれば全ての問題に取り組めるため小1レベルとなっています。
こちらから1のサンプルを見ることができますが、特徴としては「そうそう、文章題でこういうイメージができるとあとあと線分図とか数量感覚に繋がるんだよね」という「図」が書かれていること。
文章題を解く時に、この図のようなイメージができるか。これすごく重要です。
更なる特徴としては、足し算・引き算問題の「文章のバリエーション」が多いこと。
文章題が苦手な子って「あわせて」っていう文字を見た瞬間、何も考えず(イメージせず)に「足す」にしちゃったりします。でもサイパーは色んな表現を使った文章題が掲載されています。
サンプルにある足し算の問題で言えば、「おはじきをあげる」という表現や「こどもが7人かえったのでのこりは5人になりました。はじめ、こどもはなんにんいましたか」って!!すごいです。ともすると引き算しちゃいそうな問題なので、文章を理解していないと解けません。
引き算では、「いちごは、りんごより4こおおくて8こあります。りんごはなんこですか。」
うわ~、これうちの子たち絶対小1の時は解けなかったわ。でもパっと解けないからこそ、図や線分図などを書いて解くことを大切に教えていけそうです。
サイパー思考力算数1は低学年じゃなくても!
もし文章題がすごく苦手な中学年・高学年の子がいたら、全ページに「小学1年」と書いてあるのでアレかもですが、サイパー1をやらせてみるといいかもしれません。
その際は、最初から書かれている図は隠して、文章をおはじきで表させてみたり、図や線分図を自分で書かせてみてください。
そうすると、その子が文章を正確に理解できているのか?文章の数量をイメージすることができているのかが分かるはず。
また、できない部分をチェックしていくとどういった文章表現が苦手なのかの傾向も分かってくると思います。
このように小1~対象となっているのですが、何年生でも使うことができるサイパー1。
1点だけ希望を書くならば。サイパー1には、文章題の下にあらかじめ図が書かれていますが、この図がないバージョンがあったらいいな~!
そうすれば、まずは「図ありバージョン」をやって、次は「図なしバージョン」を「自分で図を書いて解いていく」という進め方もできます。それに中学年・高学年の子は最初から図なしバージョンでOKです。
サイパー思考力算数「足し算・引き算2」の難易度は?
さて、「足し算・引き算」は1と2の2冊出ていますが、難易度はどの程度違うでしょうか。

2のサンプルを見ていただくと分かる通り、2では最初から文章題に出てくる数が3つですし、数が4つ・5つでてくる問題もあり。また2の後半にはかんたんな和差算のような問題も。
文章の長さも1に比べるとずっと長くて、図に書かないと文章整理できないな~という問題がずらり。
中受を考えている場合は小1でこのレベルでいいのでしょうが、学校算数だけしかやってない場合はかなり難しく感じると思います。
そのためサイパーに書かれている「小1レベル」というのは、「小1で習った足し算と引き算ができれば取り組めるよ」というニュアンスで捉えるのがいいかと。
小1レベルと書かれていますが、そこには囚われず広く使ってみて欲しい問題集です。
最近のコメント