新小3の次男は、「きっちり」が苦手です。オモチャを出したら片付けるなんて、もう何千回も注意していますができません。勉強に関しても同じで、最後の一文まで読むことや、細部の表現に注意すること。これがとにかくできないんですよね。
次男は算数が嫌いではないのですが、テストの点数はいまいち。
そんな時、間違った文章題を音読させてみるのですが、適当に読んでること読んでること。特に接続詞や時制に関わる文章は完全に無視していたりして、「おいおいおい、ちょっと待て」とね。
例えば「さいしょに飴を10こもっていました。その飴をともだちに3こあげました。今なんこもっているでしょう」という文章があったとします。それが次男に音読させると「飴をともだちが3こあげました」(なぜかもらったことになっている)になって、結局飴が13個になっていたり。
「ともだちに だよ。ともだちに」と言えば「あー、そうだね」と。
次男がそんな性格なので、注意力が養われるような問題集をやらせたいとは思っていました。サイパーの「どっかい算」がそんな系統の問題集であることは分かっていたのですが、四則演算ができることが条件。それでなかなか出番がなかったのですが、現在先取りも兼ねてやっている「習熟プリント」で割り算はマスターしたかなと感じたので、少し前から「サイパー どっかい算」を始めています。
「サイパー どっかい算」このオリジナリティーがさすが。
どっかい算―四則計算のみで解ける難しい文章題 (サイパー思考力算数練習帳シリーズ)
他のサイパーシリーズと同じ500円、薄くて開きやすい作り。まず何と言ってもこれが好き。この作りを見ただけで、子どもの勉強に実際関わっている方が作られているんだな っていうのが分かりますもんね。
詳しい内容はアマゾンで5ページほどサンプル見られるので参照していただくとして、この「どっかい算」がどんな問題集かというと「文章中に答えを求めるのに必要のない数字が入っているので、あてずっぽうに作った式では、正しい答えを出すことができない」問題集です。
文章中に関係ない数字が入っている文章問題自体はさして珍しくないかもしれませんが、そこはサイパーシリーズ、本当にきちんと文章を理解していないと式が作れない っぷりが徹底しています。
サイパーシリーズの特徴、これでもか!これでもか!スタイルがこの問題集でも存分に発揮されています。
関係のない数字どころじゃなく、関係のないエピソードも入っているので、どんな答えを出すことが求められているのか?から、文章中のどの部分が重要かを自分で探さなければいけないようになっていますよ!
特殊算に進めるかの判断材料にも
「どっかい算」の前書きには以下のことが書かれています。
文章題が解けない原因を見付ける手助けになります。文章問題が解けない場合、国語として文章が読めていない場合と、算数として解き方が分かっていない場合とがあります。この問題集を正しくとくことが出来れば、国語的に複雑な問題を解く力はついていると言えます。あとは、特殊算の考え方など、算数の概念の学習をすれば良いことになります。
確かにこの「どっかい算」のような文章で正答を出せない場合は、算数の概念が入ってくる学習に進むのはちょっと急ぎすぎかもと思います。
そのため、この問題集が解けるようならば「特殊算」に進んでも大丈夫かなという1つの判断材料になりそうなんですよね。ほうほう、これは我が家もぜひ参考にしよう。
読解力の訓練にも
また、前書きにも書かれている通り国語の読解力の養成にもなる問題集です。
先日次男が間違えた問題をよくよくみてみると「みかさんは1枚1,200円のCDを4枚買おうと、3丁目のお店へお金をちょうど持っていきました」という部分が理解できていなかった様子。
4枚買えるちょうどのお金=4,800円 ですが、次男は1,200円のまま解いていました。
図を書いて説明してあげたら「そうか」とようやく納得した様子でしたが、そんなわけで最近は「おやつのクッキーは1人5枚だから、お友達3人分ちょうどになるようにここから持っていってね」など実生活でもちょこちょここの表現を使っています(笑)
新小3次男でも取り組めてるか?
「ぎゃー、また騙し問題だ!」「また騙そうとしているな」「もう騙されないぞー」(男子にありがち?仮想敵と戦っているかのごとくです)などブツブツ言いながら、意外と楽しそうに取り組んでいます。
最近は文章中の関係のある数字だけに丸を付けるなど、文章の要点を掴むコツも自ら習得した様子です。
国語が苦手で精神的にも幼い次男でもレベル1は取り組めているので、四則演算をマスターしていれば大丈夫そうです。やってみたら少し難しかったという場合には、文章1題1題を図や線分図にして、文章の流れを理解する練習をしてみてもよさそう。
サンプルページを見ていただいても分かる通り、最後はかなりボリュームのある文章題になります。まだまだ算数は基礎を中心にやっているという場合には、かなりじっくり腰を据えて取り組むのが良さそうです。
- 文章を注意して読む力を付ける
- 文章題が苦手な原因を探る(国語の問題か?計算間違いか?)
- 特殊算に進むかの判断材料
- 数字が入り、かつ若干複雑な文章を読み解く訓練(音読、図や線分図を書くなどもしよう)
とこんな感じで色々使い道の多い問題集です。うーん、やっぱりサイパーはすごい!
あ、ただ一点。小4レベルの漢字が入っていて、漢字にルビが振られていないのには注意です。小さいことですが、我が家では「漢字が読めない」ことで文章を読む流れが止まってしまったり、間違いをしてしまったり。振り仮名があれば尚よかったな。
うぉ、要点だけ書こうと思っていたのに気が付けば2000文字超えてました。サイパーのことになると止まらなくなってしまいます~。アワアワ
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